地球温暖化を考えるページ

日付 温暖化あれこれ コメント
2019.9.26 【国連の温暖化対策サミット】2013.9.24日、地球温暖化対策を訴えて若者の運動が世界に広がるきっかけとなり、学校を休んで活動を続けているスウェーデンの16歳の活動家、グレタ・トゥーンベリさんが各国の代表を前に演説しました。演説の全文です。
 私が伝えたいことは、私たちはあなた方を見ているということです。そもそも、すべてが間違っているのです。私はここにいるべきではありません。私は海の反対側で、学校に通っているべきなのです。 あなた方は、私たち若者に希望を見いだそうと集まっています。よく、そんなことが言えますね。あなた方は、その空虚なことばで私の子ども時代の夢を奪いました。 それでも、私は、とても幸運な1人です。人々は苦しんでいます。人々は死んでいます。生態系は崩壊しつつあります。私たちは、大量絶滅の始まりにいるのです。 なのに、あなた方が話すことは、お金のことや、永遠に続く経済成長というおとぎ話ばかり。よく、そんなことが言えますね。 30年以上にわたり、科学が示す事実は極めて明確でした。なのに、あなた方は、事実から目を背け続け、必要な政策や解決策が見えてすらいないのに、この場所に来て「十分にやってきた」と言えるのでしょうか。 あなた方は、私たちの声を聞いている、緊急性は理解している、と言います。しかし、どんなに悲しく、怒りを感じるとしても、私はそれを信じたくありません。もし、この状況を本当に理解しているのに、行動を起こしていないのならば、あなた方は邪悪そのものです。 だから私は、信じることを拒むのです。今後10年間で(温室効果ガスの)排出量を半分にしようという、一般的な考え方があります。しかし、それによって世界の気温上昇を1.5度以内に抑えられる可能性は50%しかありません。 人間のコントロールを超えた、決して後戻りのできない連鎖反応が始まるリスクがあります。50%という数字は、あなた方にとっては受け入れられるものなのかもしれません。 しかし、この数字は、(気候変動が急激に進む転換点を意味する)「ティッピング・ポイント」や、変化が変化を呼ぶ相乗効果、有毒な大気汚染に隠されたさらなる温暖化、そして公平性や「気候正義」という側面が含まれていません。この数字は、私たちの世代が、何千億トンもの二酸化炭素を今は存在すらしない技術で吸収することをあてにしているのです。 私たちにとって、50%のリスクというのは決して受け入れられません。その結果と生きていかなくてはいけないのは私たちなのです。 IPCCが出した最もよい試算では、気温の上昇を1.5度以内に抑えられる可能性は67%とされています。 しかし、それを実現しようとした場合、2018年の1月1日にさかのぼって数えて、あと420ギガトンの二酸化炭素しか放出できないという計算になります。 今日、この数字は、すでにあと350ギガトン未満となっています。これまでと同じように取り組んでいれば問題は解決できるとか、何らかの技術が解決してくれるとか、よくそんなふりをすることができますね。今の放出のレベルのままでは、あと8年半たたないうちに許容できる二酸化炭素の放出量を超えてしまいます。 今日、これらの数値に沿った解決策や計画は全くありません。なぜなら、これらの数値はあなたたちにとってあまりにも受け入れがたく、そのことをありのままに伝えられるほど大人になっていないのです。 あなた方は私たちを裏切っています。しかし、若者たちはあなた方の裏切りに気付き始めています。未来の世代の目は、あなた方に向けられています。 もしあなた方が私たちを裏切ることを選ぶなら、私は言います。「あなたたちを絶対に許さない」と。 私たちは、この場で、この瞬間から、線を引きます。ここから逃れることは許しません。世界は目を覚ましており、変化はやってきています。あなた方が好むと好まざるとにかかわらず。ありがとうございました。
たった一人から始めたアピールが、国連で演説するまでに広がりました。世界を動かすにはまだまだ先は長いかもしれませんし、特に日本での動きは鈍いようです。応援せずにはいられません。今年のノーベル平和賞はぜひこの方に差し上げることで、再びムーブメントを起こしてもらいたいと思います。
2018.7.26 【産経新聞より】世界各地で高温…米国で50度超、北極圏でも30度超 7/24(火) 21:34配信
 世界気象機関(WMO)は19日、ホームページ(HP)で世界各地が高温に見舞われていると指摘した。米国で50度を、北極圏でも30度を超えた。熱波や乾燥した気候の影響で山林火災も多発。ギリシャの首都アテネ近郊では23日、大規模な山林火災が発生し、少なくとも60人が死亡した。  WMOによると、米カリフォルニア州のデス・バレー国立公園で7月8日、52度が観測された。同公園では、1913年7月に世界最高気温56.7度が記録されており、さらに気温が上昇する恐れがある。ロサンゼルス近郊のチノでも7月、48.9度に達した。  中東では、オマーンの首都マスカット近郊で6月28日、気温が42.6度までしか下がらなかった。異常な高温は北欧の北極圏にも影響を及ぼし、7月の気温が10〜20度前後で推移するとされるフィンランドのケボで33.4度を観測した。
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2018.7.26 【TBSニュースより】北半球で記録的暑さ伴う異常気象、気温50度超える 7/25(水) 6:28  
 世界各地も異常な猛暑に見舞われています。WMO=世界気象機関は、今月に入り北半球で記録的な暑さを伴う異常気象が相次いでいると発表しました。  WMO=世界気象機関によりますと、アメリカ・カリフォルニア州のデスバレーでは8日、52度に達し、北アフリカ・アルジェリアのサハラ砂漠でも5日に51度を観測しました。また、ノルウェーの北極圏では17日に7月としては観測史上で最も高い33.5度を記録し、18日には夜間の最低気温として観測史上最も高い25.2度を観測したということです。  このほか、WMOはスウェーデン国内50か所以上で今月半ばに森林火災が起きたと明らかにし、スカンジナビアとバルカンの両地域で高温と乾燥による森林火災の危険性が高まっていると警告しています。  WMOは今月上旬に中国の福建省を襲った台風とそれに伴う豪雨や、西日本の豪雨災害にも触れ、これらを含めた世界規模の暑さを伴う異常気象について、「温室効果ガスの増加による長期的な地球温暖化の傾向に合致している」としています。(24日20:10)
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2018.7.24 【時事通信社報道より】 熊谷市で41.1度と日本最高気温を更新:フェーン、高気圧、都市化=複数要因重なる―専門家 
 N東京大教授は、埼玉県熊谷市で41.1度に達する直前の湿度が25%と低かったことを挙げ、「山越えの気流によるフェーン現象があったのは間違いない」と指摘。列島上空を覆った高気圧からの風が北西風となり、山を越えて下る時に乾燥して高温になる「乾いたフェーン」が起きたとみている。  強い勢力の高気圧は、6月下旬には関東地方に異例の早さの梅雨明けを、梅雨がない北海道には大雨をもたらした。7月上旬も梅雨前線の停滞を招き、西日本豪雨の一因になったとみられる。  N教授はこの状況を、「尋常ではないと思う」と話す。高気圧は8月も強い勢力を保つとみられ、熱中症や干ばつへの注意に加え、移動して大気が不安定になった場合の豪雨や落雷にも注意が必要という。  九州大のK教授は、高気圧に覆われて雲がなかなか発生せず、太陽光が遮られないことが要因と指摘。さらに、雲が出ず雨が降りにくいため地表から熱が奪われることが少ない上、都市化が進む関東平野で、建物などが蓄えた太陽熱やエアコンの排熱によるヒートアイランド現象も加わったとみられるという。
いよいよ地球温暖化の影響は、のっぴきならないところまで来てしまった感じがします。この状態は今年だけでなく、しかも年々ひどくなることが予想されますが、世界の指導者は、このままでいいと思っているのでしょうか?足元の自分の支持率だけに拘る指導者にはレッドカードを突きつけたい気分です。
27.12.14 【BBCニュース:COP21、パリ協定を採択 温暖化対策で世界合意】 
パリ開催の国連気候変動枠組み条約第21回締約国会議(COP21)は12日夕(日本時間13日未明)、2週間の交渉の末、世界の気温上昇を2度未満に抑えるための取り組みに合意し、パリ協定を採択した。世界196カ国の国・地域がすべて、温室効果ガス削減を約束するのは初めて。2020年以降の温暖化対策の法的枠組みとなる協定の一部には法的拘束力があり、一部は自主的な行動目標となる。
合意の要旨
・ 温室効果ガス排出量が速やかにピークに達して減り始めるようにする。今世紀後半には温室効果ガスの排出源と吸収源の均衡達成。森林・土壌・海洋が自然に吸収できる量にまで、排出量を2050〜2100年の間に減らしていく。
・ 地球の気温上昇を2度より「かなり低く」抑え、1.5度未満に抑えるための取り組みを推進する。
・ 5年ごとに進展を点検。
・ 途上国の気候変動対策に先進国が2020年まで年間1000億ドル支援。2020年以降も資金援助の約束。
今回の世界合意がどこまで実効性をもたらすのか、私には懐疑的ですが、それでも温暖化にブレーキをかけるきっかけにはなるのかもしれません。温暖化は徐々に進行していくので、なかなか思い切った対策が取れないのかもしれませんが、これまで穏やかだった日本の気候ですらこの数年で大型台風や集中豪雨の頻発、常態化など異常気象が顕著になってきています。お隣の国の大気汚染が深刻ですが、これが契機になって大胆な対策が世界的に進んでくれればいいのですが。人類は絶滅するまで目前の危機に気がつかないのかもしれません。
27.7.17 【ヨーロッパでの出来事】
27/6月末から9日間、観光ツアーでヨーロッパ(フランス、スイス、リヒテンシュタイン、ドイツ)を回ってきました。
たまたま到着初日の7月1日はパリ市内観光だったのですが、事前に調べておいた平均最高気温26-7度とは大きく異なる「猛烈な暑さ」でした。バス内部に表示される外気温は「40度C」を示し、日陰にいても汗が止まらないほどでした。帰国してから調べたところ、ロイター共同のニュースで「7/1日にベルギーやフランスを熱波が襲い一部で40度C越え。フランスでは68年ぶりの暑さ」との報道がなされていました。
この後、スイスアルプスに行きましたが、登山電車で登った3500mの展望台でも、手元の温度計は16度C強を示していて、持参したダウンやマフラー・手袋などは文字通り無用の長物となっていました。麓の駅からは、4000m級の峰峰から流れ下る氷河が見えるのですが、その先端から溶け出す水によるいくつもの滝が見えました。たまたま熱波が襲ったヨーロッパでこうした光景を目にしたためか、氷河が今まさにどんどん後退している様子を直に見た気になりました。こんな状態が常態化するとすれば、アルプスの氷河はいつまでもつのでしょうか?
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26.11.4 【毎日新聞デジタル】 【<IPCC報告書>温暖化、30年で許容上限 迅速対応迫る】 
毎日新聞デジタル 11月3日(月)10時20分配信
 国連の「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)」は2日、地球温暖化を巡る最新の研究成果をまとめた第5次統合報告書を公表した。今のペースで温室効果ガス排出が続けば、今世紀末には人々の健康や生態系に「深刻で広範囲にわたる後戻りできない影響が出る恐れ」が高まり、被害を軽減する適応策にも限界が生じると予測。その上で、気温上昇を抑えるために「多様な道筋がある」として、各国政府に迅速な実行を迫った。
 報告書は、温暖化の主な原因が人為である可能性が「極めて高い」(95%以上)と断定。産業革命(18〜19世紀)後の気温上昇を「2度未満」に抑える国際目標の達成には二酸化炭素(CO2)の総排出量を約2兆9000億トンにとどめる必要があると分析した。
 しかし、既に排出されたCO2は約1兆9000億トンで、余地は約1兆トン。2011年の世界の排出量約350億トンのペースが続けば、30年足らずで許容量の上限に達してしまう計算だ。
 2度目標達成には、世界全体の温室効果ガス排出量を50年に10年比で41〜72%、2100年には78〜118%削減する必要があると指摘。排出量を大きく左右する発電部門で省エネや再生可能エネルギーの導入を促進し、将来的にはCO2を回収・貯留する技術を大規模に普及させることが有効だとした。
 一方、有効な対策を取らない場合、今世紀末の世界の平均気温は2.6〜4.8度上昇。海面は最大82センチ上がる。2度以上の上昇で穀物生産に悪影響が表れ、4度以上で食糧安全保障に大きなリスクが生じるとした。さらに、アジアで暑熱による死亡率が非常に高まるなど、「温暖化の規模や速度が大きいほど、人が適応できる限界を超える可能性が増す」と警告した。
人類の生存にも重大な影響を及ぼすほどのきわめて重要な警告ですが、これを踏まえて国際的な協力の下、何かが行われていくのでしょうか?
アジアの超大国や世界の警察国家など、これまであまり前向きとは思われない大国が動かない以上、破滅への道を歩むとしか思えないのですが(-_-;)
私個人としてはなにができるのでしょう?
26.3.18 【朝日新聞デジタル】 【日本の気温、最大6度上昇 今世紀末、大半で亜熱帯化】
朝日新聞デジタル 3月17日(月)16時5分配信
 世界全体の温室効果ガスの排出量がこのまま増えると、日本の平均気温は今世紀末には3・5〜6・4度上昇するという報告書を、環境省の研究プロジェクトチームが17日公表した。北海道を除くほとんどの地域が亜熱帯化し、洪水被害額は3倍、熱中症などで死亡するリスクも2倍以上になる可能性があるという。 

 国連気候変動に関する政府間パネル(IPCC)が昨年9月に公表した最新シナリオをもとに影響を計算し、気候、水資源、沿岸・防災、生態系、農業、健康の各分野で1981〜2000年の平均値と比較した。

 IPCCによると、地球温暖化が最も進んだ場合、世界の平均気温は1986〜2005年の平均と比べて2・6〜4・8度上がると予測されている。今回の報告書では、日本の温度上昇はそれより高くなるという結果になった。
地球が寒冷化しているとの研究もそれなりに世間に発表されてきていますが、今回の環境省の発表は、こうした研究についてはどのように評価しているのか、気になるところです。おそらく、今回の報告は、現在の気候がそのまま続くものと仮定(寒冷化するかどうかの条件は加味していない)したうえで、CO2がこのままのペースで排出されるとの前提なのでしょう
25.11.18 【YAHOO!ニュース】 【太陽に元気なし…寒冷化予兆 11年周期の磁場転換起きず、黒点も最少】太陽に異変が起きている。今年は太陽の活動が強くなったり弱くなったりする11年周期の中で、活動がピークになる年(極大期)に当たり、通常なら、太陽の北極と南極の磁場が入れ替わる「極域磁場転換」が起きるはずなのだが、いまだに起きていない。さらに、活動ピーク年には増えるはずの“太陽の元気のバロメーター”とされる「黒点」も今年は異常に少ない。今後、太陽は活動の低調期に入り、併せて地球も寒冷化すると指摘する専門家もいる。「全く元気がなくパッとしない。明らかに異変が起きている」。米航空宇宙局(NASA)の研究者、ジョナサン・サーテイン氏は先週、今年の太陽の活動を評して米メディアにこう語った。  観測史上、太陽は11年ごとに北極と南極の磁場が入れ替わることが分かっている。その詳しいメカニズムは不明だが、当該年は太陽の活動が最も活発になる年で、主に高緯度地帯に多数の黒点ができる。黒点は磁石のように強い磁場が起きている場所で、磁力によって太陽内部の熱が表面から放出されるのが抑えられているため、周囲より低温で黒く見える。黒点の地点は低温でも、その総面積は太陽のほんのごく一部であり、黒点が多発する時期は太陽全体のエネルギー放出量は増大する。  太陽の活動ピーク年には、常時150〜200の黒点が観測されるのが普通で、大量の電磁波や粒子が放出され、こうした太陽嵐によって地球上の電信施設が損傷を受けることがしばしば起きてきた。しかし、今年はこれまで、観測される黒点は概ね50〜100ぐらいにとどまっており、ここ200年で最も少ないと言われている。  また、NASAは今年8月5日、「黒点は少ないが、3〜4カ月以内に極域磁場転換が起きるだろう」と予測したが、3カ月半が過ぎた今でも、明瞭な兆しは現れていない。2006年9月に打ち上げられた日本の太陽観測衛星「ひので」が集めたデータによると、太陽の北極はすでに昨年から磁場がS極(マイナス磁場)からN極(プラス磁場)に替わっているが、南極は依然としてN極のままの状態が続いている。その一方で低緯度地帯(赤道近辺)にS極が現れ、観測史上例がない「太陽の磁極の4極化」という異常現象さえ起きている。  米紙ウォールストリート・ジャーナルによると、ハーバード・スミソニアン天体物理学センターで太陽磁場周期について研究するアンドレス・ハラミージョ氏は「生存している科学者で、これほど弱い太陽周期(活動)を目にしたことがある人はいない」と指摘する。  かつて、今年と似た現象は17世紀にも起きている。その時は約70年間にわたって黒点がほとんど出現せず、地球は寒冷化した。記録によれば、当時、ロンドンのテムズ川では冬にスケートが楽しめたといい、日本でも京都のサクラの開花が極端に遅れていたことが文献によって分かっている。  では、今後、地球は寒冷化に向かうのだろうか。太陽活動の低調化による波及効果は温室効果ガス排出量増加による温暖化現象を打ち消すには至らないとう見方がある一方で、「地球は間違いなく寒冷化に転じる」(大気海洋地球物理学者の中村元隆氏)と断言する専門家も決して少なくない。(SANKEI EXPRESS)。 以前にも、同じような情報がありましたが、寒冷化に向かうのか、温暖化に向かうのか、はたまた都合よく相殺されて、ちょうどいい塩梅で進むのか、気になるところです。
25.7.20 【朝日新聞夕刊】 北極の夏の海氷は1980年ころから減り始め、ここ10年解ける量が多くなっている。人工衛星の観測の結果、79年から2000年までは9月の海氷面積は平均670万?あったが、昨年9月16日には341?になり、観測が始まって以来の最小となった。今年の夏はそれよりさらに5%小さくなると、東大大学院のグループが予測。このままいくと、30-50年後には夏の北極海に氷がなくなる、と多くの研究者は考えている。北極の海氷が小さくなると北極海の大気の流れが変わり、低気圧の通り道が変わって、日本の冬が寒くなるという報告もある。 一時、地球は寒冷化に進んでいるとの研究も報告されていましたが、(人為的な)温暖化のスピードは加速しているように思われます。もはや「温暖化」の表現はやめて、地球規模の異常気象の加速をあらわすような表現に改めて、人々の意識を改めて変革していくように誘導する必要があるように思います。この数年、日本でも暑さ・寒さ、降水・旱魃、風の強さなど、気候変動の激しさが明らかに現れています。
24.8.26 【産経ニュース】 宇宙航空研究開発機構は25日、北極海を覆う海氷の面積が24日現在で421万平方キロになり、過去最小になったと発表した。これまでは2007(平成19)年9月の425万平方キロが最小だった。例年9月中旬ごろに最小になっており、近く400万平方キロを割り込む可能性が高いという。 同機構によると、近年の北極域の温度上昇などに伴い、氷が薄くなっていると推定される。 堀雅裕研究員は「海氷面積の減少ペースがここまで速いとは予想していなかった。1980年代の半分程度になっている」と、地球温暖化の状況を示すものだと指摘している。 当初、最小記録を更新するのは9月と想定していたが、それより早く到達した。宇宙機構の水循環変動観測衛星「しずく」で観測したデータを分析した。 下の記事では、寒冷化に向かうとの観測でしたが、一方で、これまでの温暖化の進行の証拠が目に見える形で表れています。この1-2年でどちらに向かうのかはっきりするのではないでしょうか。
24.4.20 【朝日新聞デジタル】 太陽の周期的な活動に異変が起き、「冬眠」に入って地球に低温期が到来する可能性があることがわかった。国立天文台や理化学研究所などが19日発表した。太陽の黒点の様子にも、過去に地球の気温が下がった時期と同様の変化が見られるという。太陽には南北両極に正と負の極があり、約11年周期で同時に反転する。2013年5月に次の反転が始まると予測されていたが、太陽観測衛星「ひので」で観測したところ、北極では約1年早く反転に近づいていることがわかった。南極はそれほど変化がなかった。 このペースだと、12年5月に北極のみが反転し、太陽の赤道付近に別の極ができる「4重極構造」になるという。 地球温暖化の進捗よりもこちらの方が急激でかつ強そうです。17〜18世紀に見られた小氷河期が訪れるとすれば、もはや私の生きているうちは夏は消えてしまうことになるのでしょうか?
22.10.16 【読売新聞】
読売新聞 10月16日(土)3時3分配信 富士山の南斜面から地表近くの永久凍土が消滅したとみられることが、静岡大の増沢武弘教授(植物生態学)らの調査でわかった。16〜17日に開かれる富士学会で発表する。 静岡大と国立極地研究所(藤井理行所長)は共同で1976年から、南斜面の標高2500メートル以上の約100か所で測定した地中温度を分析し、永久凍土の分布状況を推測している。 増沢教授によると、地下約50センチで永久凍土が存在する下限は、76年に3200メートル付近だった。98年は3300メートル付近に上昇し、2008〜10年の調査で初めて下限が確認できなかった。 気象庁によると、富士山頂の年平均気温は、76年が氷点下7・2度で、09年が氷点下5・9度に上昇している。また、標高2500メートル付近が生育上限とされていたイネ科のイワノガリヤスが山頂付近で自生しているのが確認されたという。 増沢教授は「(南斜面からの永久凍土消滅は)地球温暖化の影響以外に考えられない。富士山の植生が大きく変化する可能性がある」と話している。
この数年、温暖化の議論が沈静化し、一部に寒冷化しているとの見方もでてきていましたが、今年の暑さは尋常ではなかったですね。日本だけでなく世界的な異常気象が各地でクローズアップされ、地球温暖化に向けて進んでいることが改めて叫ばれるようになりました。
22.9.4 【毎日新聞】
気象庁は1日、今夏(6〜8月)の全国の平均気温が平年より1.64度高く、1898(明治31)年の統計開始以来最高だったと発表した。特に8月は平年を2.25度も上回った。暑さは9月も続く見通しで、1日も気象庁が観測する921地点中242地点で9月の観測史上最高気温を記録。157地点で35度以上の猛暑日、789地点で30度以上の真夏日となった。気象庁は「異常気象」として3日に専門家などによる分析検討会を開く。
【総務省】
今年8月の1か月間に、熱中症で救急搬送された人は2万8269人で、昨年同月(6495人)の4倍超に上ったことが、総務省消防庁の調べ(速報値)で分かった。死者数は64人で、昨年同月(8人)の8倍。搬送者数と死者数ともに、調査を開始した2008年7月以降で最も多かった。
やはりそうか、という感じです。個別観測ポイント毎では、観測以来最高とか初めてというのはよく聞きますが、全国レベルでの史上最高は、やはり尋常ならざる事態でしょう。この原因が、地球規模の大気の異常な流れ、気圧配置に起因しているため、世界中で異常事態が発生しています。アサギマダラは、この時期南下するはずが北上しているのが確認されたそうです。そして、今日の最高気温の予想は東京で36度です!
22.1.28 【ナショナルジオグラフィック 公式日本語サイト】 オゾン層保護は地球温暖化を加速する?

地球上のほとんどの地域が温暖化するなかで、南半球の一部では一向に温暖化する気配がない。不思議なことに、オゾン層に穴が開いていることが原因だ。オゾンホールをふさぐための対策すべてが、実は南半球の全域で温暖化を加速させる可能性があるとする研究が発表された。夏の間、オゾンホールが遠因となって通常より明るい色の雲が形成され、これが太陽光を通常より多く遮断し、数十年間に渡って地球温暖化に対する防護壁となっているという。 
 この研究の責任者でイギリスのリーズ大学に所属するケン・カーズロー氏は、「オゾン層が修復され雲が消えていくにつれて、(南半球の一部では)予測モデルで算出されている温暖化のスピードより速く気温が上昇するだろう」と話す。
 1985年、南極上空の上層大気のオゾン層に巨大な穴が開いていることを英南極調査所が発見した。上層大気のオゾンは太陽からの有害な紫外線を吸収する働きを持つ。 その後、オゾン層破壊の大きな原因となる化学物質であるクロロフルオロカーボン(CFC)を全廃することで世界的な合意が得られ、これによってオゾンホールの拡大は抑制された。これは20世紀における環境保護対策の最大の成功例の1つとされている。 しかしオゾン層修復の速度は遅い。1980年代の初め以降、オゾン層の破壊で上層大気が変化したために南極周辺の周極風が強まっている。
 コンピューターモデルと20年分の気象データから、カーズロー氏の研究チームはこの風が気温低下に繋がっていることを突き止めた。風が強まって海上の波が高くなると、大気中に巻き上げられる塩の粒子が増えて通常よりも明るい色の雲の形成を促進し、その雲が太陽光を宇宙に跳ね返して気温を低下させる効果を生むという。
 1980年代以降のオゾンホールによる夏の気温低下は、二酸化炭素排出量の増加による温暖化をほぼ相殺していたとカーズロー氏は言う。
 この研究は2010年1月27日公開のオンラインジャーナル「Geophysical Research Letters」誌に掲載されている。
By Kate Ravilious for National Geographic News。
オゾンホールと明るい雲との因果関係が今一判りませんが、やはりオゾンホールも温暖化も困るわけです。いずれの原因も人間のほんの100年ほどの文明のなせる業。兎に角オゾンホールも温暖化も莫大なコストを支払ってでも阻止しないと、人類の未来はないのだと思います。
22.1.21 【読売新聞】 ヒマラヤの氷河消失、報告書は誤りと陳謝
国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)は20日、声明を発表し、2007年の第4次報告書で「ヒマラヤの氷河が2035年までに解けてなくなる可能性が非常に高い」とした記述は科学的根拠がなく誤りだったと陳謝した。 世界中の科学者が協力して作成した報告書は信頼性が高く、IPCCはアル・ゴア元米副大統領と2007年にノーベル平和賞を受賞したが、地球温暖化の懐疑派は「報告書の信頼は揺らいだ」と攻勢を強めている。 欧米の気象学者らが20日、独自に発表した分析によると、報告書は問題の部分を世界自然保護基金(WWF)のリポートから引用した。WWFは英国の一般向け科学雑誌ニュー・サイエンティストが1999年に掲載したインド人研究者についての記事を引用した。しかし、この研究者の論文は未公表で、氷河消失の時期も予想していなかった。 「2035年」という時期は、別の文献の「2350年」を写し間違えた可能性があるという。分析は「査読を経た論文を基礎に置くという科学の基本を守れば回避できた間違い」と指摘している。
こんなことがあると、何が真実かわからなくなりますね。温暖化に懐疑的な論調が今後増えてくるかもしれません。そもそも、世界はエコ中心の経済に切り替わりつつありますが、大丈夫でしょうか。
21.9.23 【NIKKEI NET】 温暖化ガス、首相「25%削減」表明 国連サミットで演説
鳩山由紀夫首相は22日、ニューヨーク市内で開いた国連気候変動首脳会合(気候変動サミット)に出席し、日本の温暖化ガスの中期目標について「2020年までに1990年比で言えば25%削減を目指す」と表明した。途上国や新興国の温暖化対策を後押しするため、日本の省エネ技術や資金を提供する「鳩山イニシアチブ」構想も提唱した。積極的な削減目標と支援策を掲げ、今後の国際交渉で主導権を握りたい考えだ。 温暖化ガスの中期目標は13年以降の国際的な地球温暖化対策の枠組み(ポスト京都議定書)交渉の最大の焦点。12月にコペンハーゲンで開く国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP15)が交渉期限となる。 首相はサミットの開会式で首脳では4番目に演壇に立ち、英語で演説した。企業に削減目標を課しその過不足を金銭で取引する国内排出量取引制度や、地球温暖化対策税を検討すると表明。「あらゆる政策を総動員して(目標の)実現を目指す」と意欲を強調した。
意欲的な首相の表明ですが、経済界がついてこられるのかどうか。首相のリーダーシップの発揮どころです。
21.8.16 【産経ニュース】 自動車すべてEV、太陽光発電140倍 CO2の80%削減、環境省が試算
斉藤鉄夫環境相は14日、日本が経済成長を続けながら二酸化炭素(CO2)など温室効果ガスの排出量を2050年までに80%削減することができるとの分析を発表した。実現には、太陽光発電を最大で140倍に拡大させるなど、自然エネルギーを大幅に普及させることが前提。また年率2%の経済成長を維持するには、すべての乗用車を電気自動車(EV)に置き換える必要があると試算しており、コスト負担は重い。  7月の主要国首脳会議(ラクイラ・サミット)で、「先進国全体で50年までに80%以上削減する」と合意したことを受けたもの。(1)成長重視で1人当たりの国内総生産(GDP)成長率を年2%で維持(2)生活のゆとりを求め地方に人口・資本が分散し成長率が年1%にとどまる−の2ケースで試算した。  現在、水力を含めた自然エネルギーの割合は約6%だが、2%成長の場合で28%、1%成長でも40%まで拡大する。またCO2を回収して地中に貯留する技術の導入も、2%成長の場合、すべての火力発電所に導入。エコカー普及では、1%成長でも、すべての乗用車を半分ずつの割合でバイオ燃料を使用したハイブリッド車と電気自動車に転換する必要がある。  日本は6月に決めた中期目標で「20年に05年比15%削減」を、長期目標として「50年に60〜80%削減」を掲げている。斉藤環境相は会見で、「変更する作業が当然必要だ」と、目標の上積みに意欲を示した。  だが政府の試算では、中期目標を達成するだけでも光熱費増や所得減で世帯当たり年7万6000円の負担増となる。経済産業省の推計では、EVなどのエコカーを普及台数ではなく、新車販売の50%に拡大するだけで12兆円、太陽光発電を現状の20倍に拡大するのにも8兆円の費用が必要。目標を上積みすれば負担はさらに膨らむ。  斉藤環境相は「日本が低炭素社会でリーダーになれば、長期的にみて利益がある」と強調する。だが、重い負担への国民的な合意をどう形成していくのか。乗用車がすべてEVになる実現性も含め、越えるべきハードルは高い。
2050年は40年先。自動車の完全EV化は20年後には実現しているのではないでしょうか。目標とするにもどうにも、石油は早晩枯渇するのですから。枯渇した石油を使わないで電気を供給するために、太陽、風、地熱、波などいろいろと研究が進んでいるようですが、某家電会社のCMの小百合さんのセリフ「救うのは太陽だと思う」に同感です!
今の政府の補助金では、太陽光発電で元が取れるまでには20年ほどかかるようですが、10年をきるまでにコスト削減ないし補助金の増額が行われれば、飛躍的に普及すると思います。エネルギー危機対策、温暖化防止に加え、経済振興(財政支出を上回る経済効果)も同時に実現できれば、簡単なのでしょうが。世界中で取組まないといけない問題ですが、結局は一人一人の気持ちの問題でもあるのかもしれません。
21.2.4 【2月2日付け日経朝刊】  昨年の気温、21世紀で最低
地球の平均気温の上昇が頭打ちとなり、専門家の間で気候は当分寒冷化に向かうとの見方が強まってきた。地球温暖化の主因とされるCO2の排出は増え続け長期的には温暖化が続きそうだが、自然の変動が気温を抑制するように働き始めたとみられる。IPCCは2000-2025年に10年あたり約0.2度のペースで上昇するとしているが、実際は10年で0.2度下がった。米アラスカ大学赤祖父名誉教授によれば、IPCCは予測の誤りを認め直ちに公表すべき、としている。また、地球の気温は1800年代の小氷河期からの回復が今も続いており、近年の気温上昇の大部分はこの回復分とみなすことができる。これに数十年規模の自然変動が作用して今は気温上昇が抑えられている。小氷河期からの回復が今後も続けば、今世紀末までの気温上昇は0.5度、最大でも1度程度に止まるだろう、としている。
以前から、「CO2による温暖化は誤りで逆に寒冷化に向かう」とする学者の説もよく目にしていました。実際に、この10年間で「0.2度低下」したというのは驚きです。少なくともCO2がこの100年で驚異的に増加しているのは間違いのない事実だと思いますが、それが地球にもたらす影響をどう評価するかの問題ですね。これまでの程度の増加率であれば、気温上昇の影響はほとんどないということなのかどうかということです。今後の議論を科学的な目で冷静・客観的に見ていきたいと思います。
21.1.19
昨年の「少しでも貢献したい地球緑化支援資金」ですが、15,544円溜まりました。このうち1万円を某北の大地のサンクチュアリーに、残りをアジア大陸のサバクにおける某F植林事業にお預けしました。
「少しでも貢献したい」といいながら、車で鳥見とは何事かと怒られそうです。鳥は見たいし、自然は壊したくない、とのジレンマに悩んだ末の結論です。ご容赦ください。
20.11.26 【日経】
世界気象機関は25日、二酸化炭素やメタンなど温暖化ガスの大気中の世界平均濃度が、2007年に過去最高を更新したと発表。CO2は例年並の上昇だったが、03年をピークに上昇が止まっていたメタンは1998年以来の大幅な上昇となった。メタンはCO2より特に温室効果が大きいとされている。上昇の原因は、中国インド等アジア諸国の産業活動の活発化、北極圏の永久凍土の融解による放出増などが考えられる。
永久凍土の融解による上昇ということは、ますます平均気温が上がり、加速度がついていきそうということですね(ーー;)ところで、今年の冬は12月は寒さが厳しく、年明けは冬型が緩んだり(ということは東京でも雨または雪が多い)ということのようです。
20.10.18 【MY COMMENT】
今日、我が家はオール電化に移行しました。10年以上前からお風呂は大気熱利用でしたが、1年前からは、追い炊きもガスを使わないエコキュートに、そして今日、IHクッキングヒーターを導入し、ガスの利用が全くなくなりました。ランニングコストは従来型より安く済みますが、導入費用を回収するには20年くらいかかるかも。
エコキュートは温暖化防止に貢献しますが、IHクッキングヒーターはあまり貢献していないかもしれませんね。太陽光発電までやれば完璧ですが、最早投入資本が底をついています(ーー;)
20.10.18 【ワシントン 16日 ロイター】
米海洋大気局(NOAA)などの専門家らは16日、海氷の消失などで北極圏の気温が記録的な水準にまで上昇しているとの報告書を発表。今回発表の年次報告書によると、北極圏の気温は、通常の水準を5度ほど上回った。近年に多くの海氷が溶け、海面が太陽光を吸収しやすくなっていることが要因とされる。NOAAの太平洋海洋環境研究所の海洋学者ジェームズ・オーバーランド氏は「北極圏の変化は、さまざまな要因によるドミノ効果がほかの地域よりも示されている」と述べた。米コロラド大学の米国立雪氷データセンターは先月、北極圏の海氷は今夏、観測史上2番目に小さい面積に減ったと発表していた。
久し振りのページ更新です。「通常年より5度上回る」というのは異常を通り越して来年以降の気候大変動を示唆していると言う気もしますが・・・
20.7.9 【MY COMMENT】
今日、洞爺湖サミットが終了しました。失望です。「あと数年で劇的な改善を行わないと、最早温暖化は止められなくなる」との観測もある中、世界の首脳は危機感が全くないようです。というより、各国のエゴのぶつけ合いです。先進8カ国がこれなら、この上を行くのが新興某国。8カ国に80-95%の削減をぶつけ、自分たちにはお金をよこせ。環境破壊・環境汚染に垂れ流し(はわが国を含む近隣国まで及び)、経済力を高めようとの国策をいつまで続けるつもりでしょうか。世界戦争に突き進む前夜のように、人類は結局自分たちの過ちを自らの力では止められないように思えてきます(ーー;)
「温暖化」と言う表現はやめた方がいいですね。まさに「地球規模の気候大変動」です。寒暖の差が激しくなって、夏暑く場所によっては冬雪が増え、台風や豪雨の規模や頻度が拡大します。今年のアメリカでは、竜巻が既に昨年の発生数に並んだそうです。
20.5.11 【5月11日讀賣新聞より】  
昨年9月に観測史上最小を記録した北極海を覆う氷の面積が、今夏さらに縮小する可能性の高いことが、宇宙航空研究開発機構が行った衛星の画像分析で明らかになった。宇宙機構は、米航空宇宙局の地球観測衛星に搭載した日本製機器を使った観測で、厚さのある古い氷(多年氷)の領域が減っていることを確認した。過去6年間の4月20日の画像を比べると、多年氷を示す濃い水色の領域が2005年以降徐々に減り、今年は05年の半分近くになった。特に北極点付近では、多年氷が消えてしまった。氷は薄くなるほど気温や水温の影響を受けて解けやすいことから、宇宙機構は「今夏の記録更新の見通しが強まった」としている。
最近はこうしたニュースが次第にニュース価値を失って、あまり大きく報じられることもなくなってきたように思います。50年後のカタストロフィックな危機は、ききではないのかな・・・?
20.4.19 【4月19日朝日新聞「環境教室」より】  
大気中のCO2濃度は18世紀半ばには280PPMだったが、今年2月には386ppm。過去65万年の自然変動幅180〜300PPMを遥かに超えている。
超えているだけでなく、直線で上昇中なんですよね。今後中国など新興国の状況次第では加速度的に上昇する可能性もありそうです(ーー;) そういえば、朝のNHKで、低級の石炭を油で揚げて火力を増す技術が開発されたというのをやっていました。代替エネルギーということなのでしょうが、CO2を排出しない方向で別の技術開発に力を入れて欲しいと思いました。
20.4.19 【4月18日朝日新聞「環境教室」より】  
世界の海面は20世紀に17cm上昇した(IPCC最新報告)。中でも93年以降ん0上昇率は年3.1mmと加速。93年以降の上昇率の半分は熱膨張が占めている。一方、氷の融解はここ最近はク゛リーンラント゛氷床で顕著に加速。
海面上昇の原因は、陸上の氷床融解だけではなかったんですね
20.2.9 【2月8日NHK「地球温暖化 地域に何ができる」より】  
知床:ヒグマが1月でも冬眠しない。原因は雪が少なくなりエゾシカが増え、餌に困らなくなったためらしい。
網走:流氷が小さく、薄くなっている。昨年は接岸せず。
三重:名物のあわびが取れなくなっている。原因は、この60年間で1度海水温が上昇し、海藻がなくなり砂漠化しているため。海藻を餌にする生物を餌にする生物にも打撃。また、クマノミ、ハタタテダイなど亜熱帯の海水魚が越冬。
愛媛:ミカンが大きくならず商品にならない。60年で2度上昇。現在研究中の品種も商品化できる10-20年後には愛媛では栽培できなくなる可能性。
・人間1人当たりのCO2排出量:6Kg/日
・乗物別、人キロあたりCO2排出量
 ――自転車  0g
 ――電車  19g
 ――バス  51g
 ――乗用車 151g
最近NHKとテレ朝では温暖化関連の啓蒙番組を時折目にするようになってきました。マスコミの影響力はきわめて大きいので、他局にもがんばってキャンペーンを張ってやってもらいたいものです。
20.1.25 【1月25日日経新聞より】  
温暖化対策の加速訴え ゴア氏ら躍起

「気候危機はIPCCの最も悲観的な予測よりも急速に広がっている」24日アル・ゴア氏はダボス会議でこう指摘した。今後の取組み促進策では、温暖化対策の新しい枠組みの中で、「炭素に価格をつけるべきだ」と繰り返し主張、排出権取引の活発化を提唱した。
ここ数日の報道は、温暖化加速を報ずるものばかり。恐ろしくなります。ゴアさんが孤軍奮闘しているようにしか見えません(ーー;)
20.1.25 【1月25日日経新聞より】  
アマゾンの森林消失ペース加速

世界最大の熱帯雨林であるブラジルのアマゾン地方で、森林消失ペースが違法伐採などにより再び加速。昨年8-12月の5ヶ月間で東京都の面積の1.5倍の森林が消失したことが分かった。ブラジル科学技術省傘下の国立宇宙研究所が23日明らかにした。事態を重視したブラジル政府は近く新たな対策を講じる方針。アマゾンの森林劣化は地球規模の温暖化を加速し、北米の穀倉地帯や東アジア、インドにまで降雨量の減少などの影響が及ぶとされる。
ブラジル政府よ何とかしてくれ〜
20.1.24 【1月24日朝日新聞夕刊より】  
南極の氷 解けるペース加速

米NASAジェット推進研究所は23日、南極で氷床が解けるペースが加速しており、06年は96年の1.75倍に達しているとの分析結果を発表。南極近海の海水温が上がっているためと考えられる。96年に年間1120億トンだった氷床の消失が、06年には1960億トンに増加。このペースは最近のグリーンランドの氷床消失ペースに匹敵するという。
これまで北半球の温暖化が特に顕著であるとされ、北極海やグリーンランドの氷、スイス、ヒマラヤの氷河の後退等が報じられてきましたが、南極の氷床の消失がグリーンランド並みのペースということは、かなり憂慮すべき事態と思います。海面上昇のペースは、これまでの試算に比べ劇的に増える可能性があります。
20.1.24 【1月24日14時36分配信 読売新聞】  
北極の氷、2年間で日本3つ分消えた
フランスの国立科学研究所(パリ)は23日、北極海の海氷面積が昨年9月の段階で約413万平方キロ・メートルとなり、2005年夏(約530万平方キロ・メートル)と比べると、わずか2年余りで、117万平方キロ・メートルも減少したとする調査結果を発表した。 減少した面積はフランス国土の2倍以上、日本の国土の3倍以上に当たる。同研究所は、減少ペースが従来予測の2〜3倍に速まったとし、「今年夏にはさらに100万平方キロ・メートルが失われる恐れもある」と警告した。 調査は、北極海での温暖化の影響を調べてきた欧州科学者チーム「ダモクレス」が、調査船を使って行った。調査団長のジャンクロード・ギャスカール研究部長は記者会見で、「将来の減少を予測する手段として国際的に使われている現在の計算方法を見直す必要がある」とも語った。
ICPPの控えめな予測は破綻しているようです。このままでは、今世紀末としていた予測は20-30年後に到来しそうです(ーー;)
20.1.18 【1月19日讀賣新聞オンラインより】  
シベリア永久凍土、温暖化で急速に融解
独立行政法人・海洋研究開発機構は18日、シベリア東部の永久凍土の地温(地下3・2メートル)がここ3年で上昇し、凍土の融解が急速に進んでいると発表した。 気温上昇に加え、それに起因する降水量の増加が凍土の融解に拍車をかけており、地球温暖化による気候変動の影響が、より明確に現れていると見られる。 永久凍土が溶けると、地形が変化するだけでなく、閉じ込められていたメタンガスが大気中に放出される。メタンガスは、二酸化炭素の20倍の温室効果があるとされ、温暖化をさらに悪化させる心配もある。
シベリアでのメタンガスの放出は、ICPPの試算には入っていないはず。CO2濃度は加速度がつく惧れがあると思います。10年後の世界がどうなっているか不安です。
20.1.19 【NHK/BS1「世界は訴える映像詩プラネット」より】  
このドキュメンタリーは、スェーデンで2006年に製作されたもの。
・脊椎動物の30%が過去100年で絶滅している
・地表の50%に人間の手が加えられている
・我々が生きている間に動植物の半分が絶滅する可能性
・イヌイットの血液から世界で最も高濃度の電子機器の汚染物質が検出されている
・世界の人工は今の65億人から2050年には90億人で安定する見通し
・中国の成功者の言葉:「環境の悪化は後でなんとかなるでしょう」
・待機中のCO2濃度は過去75万年間で最大
・ヒマラヤの氷河が消えかかっている。氷河が消えると揚子江、黄河、メコン川、ガンジス川が消え、アジアの食料生産は壊滅する
・2050年までに世界の森林の10-20%が消失
・世界の人口の20%以下の人は1日1ドル以下で生活
・「経済成長の時代は、実は不経済成長の時代」(自然破壊・資源消費(禍の蓄積)に伴う復元コストの方がはるかに大きい)
スエーデンではこうしたドキュメンタリー<50分×4話>を2年前に作っていました。欧州の酸性雨やオゾンホールを克服してきた人類の知恵に期待したいものですが・・・
個人でがんばってもどうしようもない。1国ががんばってもほとんど意味がない。世界各国の政府が協力して動かない限り、止められない。いつになったらその気になるのか(ーー;)
20.1.12 【1月9日日経新聞朝刊より】  
環境省は1月8日、地球温暖化が進むと21世紀末における日本の平均気温が20世紀末に比べ最大4.7度上昇するとの試算をまとめた。北海道などの高緯度地域ほど上昇幅が大きく、最大5.7度上昇するとしている。
【地球温暖化で予想されるその他の日本への影響】
・猛暑日が増え熱中症患者が相次ぐ
・海面が上昇し東京や大阪の湾岸地域が浸水する
・大雨が増える
・農作物や水産物の収穫量が減る
・感染症被害が広がる恐れ
・杉花粉症患者が増える
日本に限らず世界中で大きな気候変動が生じることにより、今後食料の生産に大きな被害が恒常的に発生する可能性が高そうです。農産物の栽培可能地域がモデラートに移動するだけでも、急激な変化には食糧供給が付いていけないのでは。
20.1.12 【2007年中地球緑化支援貯金の寄付】 
2007年中のマイカーによる鳥見行の際、走行1kmあたり3円を貯金した結果、25,671円貯まりました。このたび、以下の基金にお送りし、植林、野鳥保護にお役立ていただくことにしました。
・NGO メイクザヘブンプロジェクト基金(植林事業)
・日本野鳥の会
・ウトナイ湖サンクチュアリー賛助会員
ガソリン代高騰のおり、今年は@2円にします(ーー;)
20.1.6 【1月4日テレ朝「地球危機2008 何気なく暮らしている人たちへ」より】  
・100年間で地球の平均気温1.8〜4度C上昇の見通し
・北極海の氷が昨年史上最小に。今氷のある場所も1年氷の場所が多い。
・開氷面や黒っぽい1年氷は太陽熱を吸収し易いため、海水温が上昇し加速度的に氷が解ける見込み。
・昨年は台風の発生域が北上
・東京湾に30種のサンゴ生育、熱帯の魚が越冬
・スイカ2度成り、ヒマワリ、ツツジ、サクラなど2度咲き
・奄美北限だったアメリカマイマイを指宿で発見
・ヒマラヤの氷河が世界で最も融解、氷河湖決壊の虞
・飛行機は船の37倍のCO2排出
・幕の内弁当の具:国内5、輸入11品目
・国内の年間廃棄食料2千万t、世界の食料援助1千万t
・オランウータン:20年で1/5に減少
・世界でゴルフ場200箇所分の森林が毎日消失
・人類は後80年で絶滅するとする学者も
4時間ほどの番組でしたが、恐ろしい未来への警告でした。幕の内弁当を食べるということは、多くの輸入食品の輸送に伴い大量のCO2排出に寄与しているようです(ーー;) 北極海の氷の融解は、世界の海流を激変させ、世界中に異常気象をもたらすことになります。今、一人一人が行動を起こさないと、我が子や孫の時代の絶滅が現実のものになるのでは・・・
20.1.1 【朝日新聞】  
「温暖化の足音 世界で」として、各地の異変を紹介。
シベリア:針葉樹林帯が葛西や伐採で減少、永久凍土で閉じ込められていたメタンガスが溶解に伴って大量放出の恐れ。
アラスカ:ツンドラの永久凍土が解け、森林火災も深刻。
グリーンランド:氷床が解け出している。陸地に載っている面積は南極に次いで多く、暑い部分で3000m。海氷も薄くなっている。
オーストラリア:1956年メルボルン五輪会場の湖が干上がった。
ヒマラヤ:約30年ぶりの航空調査で、氷河の融解が進み解けた氷でできた氷河湖に決壊の危機、など。
アマゾン、インドネシアなどは焼畑、森林伐採が止まらないようです。こちらの方は国際的な協力によりなんとかできないのでしょうか?
19.11.25 【nikkei.COM】
モンゴルの首都ウランバートル市周辺の永久凍土が20年後には消滅、草原が砂漠になる可能性が高いことが、国立環境研究所(茨城県つくば市)などの調査で分かった。過去8年間で凍土は最大2メートル減少した。ヒマラヤ氷河の縮小などと同様、温暖化が原因とみられる。アフリカなどの砂漠地帯だけでなく、寒冷地でも砂漠化が進む恐れがある。 調査には国環研と慶応大学、環境省が参加した。永久凍土は夏の地中の温度がセ氏零度以上にならず、地中の水が凍ったまま残る状態。モンゴルの国土の約3分の2を占める。
永久凍土地域は草原なんですね。凍土が解けた場所は人間生活にはプラスかと思っていましたが。
19.11.24 【ASAHI.COM】
2007年11月24日10時05分世界気象機関(WMO)は23日、地球温暖化の原因とされる大気中の二酸化炭素(CO2)平均濃度が06年に381.2ppmに達し、観測史上最高値を更新したと発表した。WMOの温室効果ガス速報によると、CO2濃度は05年よりも0.53%増加した。18世紀後半に始まった産業革命以前の水準から比べると36%増だとしている。化石燃料の使用と森林破壊が濃度上昇の主な原因だ。CO2と同じように温室効果のある一酸化二窒素も05年比0.25%増の320.1ppbと過去最高を記録した。メタンは横ばいだった。
産業革命以降明らかに急増しているCO2、やはり世界各地での温暖化・気象変動・異常気象との関係は否定できないのでは。
19.11.1 【YAHOOニュース】
[オスロ 30日 ロイター] 世界的な北極冒険家ボルゲ・オウスランド氏(45)が30日、地球温暖化の影響で、夏季に氷河を渡って北極点に向かう旅は今後十数年で不可能になるとの見方を示した。北極や南極でのスキーによる単独横断で知られる同氏は、今後数年のうちに北極点への旅を計画する場合については、カヤックの持参を推奨している。さらに「私がこれまで行ってきた旅が、今後10─20年の間にできなくなると思うと少し不思議な感じがする。しかし、それはあり得ること」とコメントした。これまでにも北極点への旅を数回行っている同氏は、1990年の北極点初到達時は周辺の氷の厚さが3メートルほどだったが、現在は当時と比べて30%薄くなっていると述べた。米国の人工衛星によるデータからは、今年9月に北極地域の氷が過去にない収縮を記録したことが明らかになっている。
20年弱で北極点の氷が30%減ったということは、このままいくとあと40年程度で0メートルの計算になります。
19.9.30 【讀賣新聞より】
今夏最小記録を更新し続けている北極海の海氷面積が9月24日に425.5万平方キロを記録し、その後減少がストップしたことが、宇宙航空研究開発機構の衛星画像で明らかになった。8月15日に観測史上最小を記録後も減少を続けていた。過去最小記録は2005年9月22日の531.5万平方キロ。シベリア、アラスカ沖での消失が大きい。
2年前の最小記録を一気に20%も更新してしまったようです。なんとIPCC(気候変動に関する政府間パネル)の2050年予測(450万平方キロ)を一気に更新してしまいました!因みに何故か分からないそうですが、南極の氷は減少していないようです。
19.9.29 【産経新聞より】
海水温の恒常的な上昇の影響で、大阪湾に「異変」が起きている。特に猛暑だった今年は、湾内の海水温が例年に比べ約1・5度も高い状態が続いており、沖縄近海など亜熱帯付近の海に生息する大型のアジや、通常の倍以上の大きさに育ったイシダイなどが確認されている。水産関係者は「このままでは湾内の環境や魚の分布図が大きく変わってしまう可能性がある」と危惧している。
琵琶湖では、冬場に流入する雪解け水の減少で、湖水の攪拌が行われず、湖底付近が酸欠状態となり、底に住む魚や海老などが危機に瀕しているようです。
19.9.9 【讀賣新聞より】
7日米地質調査所の発表によれば、地球温暖化による海氷の減少で今世紀半ばには、ホッキョクグマがアラスカなど広い範囲で絶滅し、世界全体の頭数が1/3以下になると予測。
最近、北極海で氷を求めて海を泳ぐ白熊の映像を良く見かけます。この映像は地球温暖化の象徴的なものとなっているようですが、危ないのは白熊だけでなく全生物です!
19.9.6 【我が家のECO】
先日、我が家でエコキュートを導入しました。もともと10年前から旧型の同じ機能の大気熱を利用した給湯器を使用していたのですが寿命が来て更新しました。今日、東京電力より「CO2削減証明書」が送られてきました。年間で515.65kgのCO2削減につなが.るそうです。因みに一般家庭の平均的なCO2排出量は3,900kg(除く自動車)だそうです。
電気代が月間1,000円程度とのことで、ガス給湯の場合に比べ月間数千円安くなるようですが、初期投資は1○0万円。20年は持ちますとのことで、そこまで使えば元が取れるようです(^^;) これは地球に投資ということですね。
19.8.25 【讀賣新聞夕刊より】
日本自然保護協会等が実施中のプロジェクト「自然調べ2007夏休みセミの抜け殻を探せ」で、全国から届いた6000の抜け殻のうち、東京でこれまであまり見られなかったクマゼミの抜け殻が発見されるなど、温暖化の影響でセミの生息地図にも変化の兆しが表れている。「今の東京は1970年代の大阪と同じ状況と考えられ、2030年頃には今の大阪のようにクマゼミだらけになる可能性がある」と警告している。
1週間ほど前、通勤途上の地元の駅のホームでクマゼミの鳴き声を聞いた。クマゼミは着実に東京に侵出してきているのは確か。
19.8.21 【報道ステーションより】
昨日の同番組で、古舘アナがスイスアルプスから温暖化現場をレポートしていました。なんとかという氷河が数年で10m?も低くなり(先端が後退)、いずれアルフ゜スの氷河は消えてなくなりそうということでした。
書いているうちに、どんどん恐ろしくなります
19.8.21 【日経新聞より】
この日の日経新聞最終面の「文化」欄に、高知四万十川中流域に住む82歳のお爺さんが、40年間ヤイロチョウを観察してきた記事が掲載されていました。ところが、今年初めてヤイロチョウがつがいにならなかったそうです。
昨年はウソの当たり年でした。ひょっとして温暖化の影響で冬鳥が増え夏鳥が激減しているということ?
19.8.20 【日経新聞より】
急激な温度上昇が続いている北極圏のク゛リーンラント゛で、植物の開花や鳥の卵の孵化時期が早まっているなど生態系の変化が起こっていることがテ゛ンマークの大学の調査で分かった。変化は10年間で平均14日余と大きく、「やがて北極圏の食物連鎖が乱れ生態系に悪影響が出るだろうと」と警戒している。調査対象は植物6種、節足動物12種、ハマシギなどの鳥3種。鳥の孵化は3種全てで約〜10日早まっていた。温暖化は北極圏で特に顕著で、同じ期間にク゛リーンラント゛の気温は4.3度上昇し、雪解け時期は平均14.6日早くなっていた。
先日の北極海の海氷面積の加速度的な減少とともに、これが現実に進行していることかと思うと、本当に恐ろしくなります。このままだと、数年のうちに地球各地で気象上の大トラブル(熱波、旱魃、大雨、嵐、寒波)が頻発するのは避けられません(ーー;)
19.8.18 【雑誌NEWTONより】
ガソリン(主成分ヘキサンC6H14)の燃焼は、 2C6H14+19O2→12CO2+14H2O の反応式で表せ、ヘキサン172gから二酸化炭素528gが生じることが分かる。質量が3倍に増えたのは大気中から酸素分子を取り込んだため。また、ガソリン1?から2.3kgの二酸化炭素が発生し、その体積は1170?、実に1200倍の量が排出されていることになる。
ガソリンより多くのCO2を排出しているのは分かっていましたが、ここまでとは(ーー;)
19.8.17 海洋研究開発機構と宇宙航空研究開発機構は、衛星による観測で、今夏の北極海の海氷面積が史上最小となったと発表。8月15日の海氷は530.7万平方キロで、2005年9月の記録を更新。これは、IPCC(気候変動に関する政府間パネル)が予測していた30-40年後の状態に近く、温暖化の速度が従来の予測をはるかに上回っている可能性がある。例年北極海の氷は9月中旬が最小になるため、今後さらに減り続ける。IPCCでは、今夏の最小海氷面積を750万平方キロ、2040年で550万平方キロ、2050年で450万平方キロと予測していた。 北極海の海氷が減れば、世界中の海流に大きな影響を及ぼすこととなり、世界的な気候の急変をもたらす可能性があります。
19.8.17 【NHKの番組より】 
★クマゼミが大阪で100万匹の大発生。以前は九州でも珍しかったクマゼミ、今やアブラゼミは殆ど駆逐され、関東地方まで進出。
★ 東北地方太平洋岸では、海水温の1度程度の上昇により、沖はるかに続いていた海草の林が沿岸の極僅かまで減少し、商品化できるウニが大幅に減少。
★マガンは北海道の渡りの中継地宮島沼で増加。これは繁殖地であるシベリアの雪解けが年々早まっており繁殖の成功率が高まっているためと推測されている。
★広島県など西日本でアルゼンチンアリが大発生、仏壇に供えたご飯が真っ黒になるくらい群がる状態。本邦固有のアリがあっという間に駆逐されており勢力を東に伸ばしている。植物への影響なども懸念される。
★ケシ科のエゾエンゴサクが枯れている。今年、北海道では2週間ほど雪解けが早まったことで、この花の開花も2週間ほど早まった。この花の受粉を担っているなんとかという蜂は早まった雪解けにかかわらず、いつもと同じ時期に土の中から目覚め活動を開始したため、受粉に間に合わず、多くの花が枯れている(この花は多年草のため、来年も花はつけるらしい)。
★イヌワシの子育ての餌はウサギ。草の伸びる時期が早まって子育ての時期に重なるようになってきたため、ウサギの狩ができにくくなっている。このため繁殖に失敗する例が観察された。
春や夏の到来が早まっていることと、夏鳥の渡来の時期のズレが気になります。若葉や花が早く咲き、それとともに虫たちが活動を活発化する時期が早まっていると思われますが、夏鳥が渡来した時期に子育てのための食料が不足する事態になっていないのかどうか・・・

マガンは中継地が減っているために1箇所に集中して増えているものと考えていましたが、実際に増えているんですね。温暖化はシベリアやカナダ北部など北極圏に近い寒冷地を温暖化しますので、その地域では森林の増加や農産物の増収などのメリットは考えられます。
19.8.16 この日、74年ぶりに日本の最高気温を更新。埼玉県熊谷市と岐阜県多治見市で、1933年に山形市で記録した40.8度を超える40.9度を記録。この日は、このほか3箇所で40度を超えた。また、翌17日にも多治見市で40.8度を記録した。また、17日は東京都心の朝の最低気温が30.5度と超熱帯夜を記録した。 従来の40.8度は永久不滅の記録と言われていたが、ついに更新。今後はひょっとすると毎年のようにこれを更新することになるかも。