コダジューのフィールド日記

羽村堰
<平成15年3月16日>8:00〜11:30 快晴

珍鳥情報がとぎれたこともあり、久しぶりに(ちょうど半年振り)羽村堰に出かけた。空はやや霞がちな青空で気温も高く、春を感じさせる陽気。

今日はできればクロジを探したいと、いきなり山道に突入。と、入り口の崖に小鳥が動いている。双眼鏡を覗くとピンクのお腹!ベニマシコだ。思いがけずの赤い鳥は嬉しい(^0^)必死に草の種を採餌しており、じっくりと観察できた。
この時間帯では、鳥の数も多くさまざまな鳥の鳴き声も聞こえる。この山道は藪が多くうっそうとしており、特にアオジの姿が多い。
が、しばし待つものの狙いのクロジは姿を見せてくれない。途中でお会いした常連の方に伺うと、やはりそれほど頻繁に出てくれるものではないらしい。
ルリビタキが頻繁に目撃されているというポイントでも、結局現れなかったが、代わりにアオゲラが鳴いてここにいるぞと存在をアピールしてくれた。

2時間半ほどで山道を離れ、多摩川の河原に出た。
セキレイはこの場所では3種そろっている。キセキレイの独特の黄色が鮮やかだった。イカルチドリもいるはずと思った瞬間、真正面の水際に1羽。また、水面には今年もホオジロガモ雌2羽が愛嬌のある顔で時折姿を見せてくれた(ほとんど潜っている)。

この場所ではいつも見かけるカワセミの姿は今日は見つけられなかったが、その代わり珍しくオオジュリンを見つけた。
今日は、この場所では確実に見られそうなカシラダカもシメもアトリも見なかった。まだ、夏鳥の姿は見られなかったが、冬鳥の姿は確実に減ってきているようだ。
そう言えば、昨年は今頃桜の花が咲き出したはず。もう春だ。

<出会えた鳥>
  ダイサギ、マガモ、ホオジロガモ、トビ、イカルチドリ、キジバト、アオゲラ、キセキレイ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、ヒヨドリ、モズ、ジョウビタキ、ツグミ、エナガ、シジュウカラ、ホオジロ、アオジ、オオジュリン、カワラヒワ、ベニマシコ、スズメ、ムクドリ、ハシボソガラス、ホシブトガラス

<以上25種>

<声のみ確認>
コゲラ、ヒバリ、シロハラ、ウグイス、コガラ、ヤマガラ、イカル
2003年3月16日 18時30分00秒

蓮田市〜秋ヶ瀬公園〜金山緑地公園〜東村山市
<平成15年3月9日>9:00〜18:15 快晴(強風)

秋ヶ瀬公園〜金山緑地公園を予定していたが、急遽ライファー情報が入りさらに北へ行くことに。

蓮田市にベニヒワが出ているという。数日前のネット情報では埼玉県とだけあり、ひょっとして秋ヶ瀬?と思っていた。
この日は、前日から引き続いての強風(結局終日吹きすさぶっていた)。花粉症の我が身としてはつらい日和だが、ライファーの魅力には代えられない。
到着してすぐ、出ていますよとの先着バーダーの声に双眼鏡を向けたが、すでに飛び去った後か見つけられなかった(^^;)
その後数十分後、またしても20-30羽の群れ。このときも群れに混じっていたようだがやはり見つけられず(^^;)
ちょっと焦り気味だったが、さらに数十分後の群れの中に漸く頭の赤いかわいらしいベニヒワの姿を見つけた(^0^)
この日は、数十分おきに何度も姿を見せ、私も4回ほどの来訪のうち2回姿を見つけることができた。

取り敢えず今日のノルマを果たしたこともあり、当初の予定であった秋ヶ瀬公園に向かった。
子供の森では、ヒレンジャクを求めて30人ほどのカメラマンやバーダーが広場に集まっていた。朝方20羽ほど出ていたらしいヒレンジャクもお昼過ぎの時間帯には2羽だけであったが見ることができた。密かに期待していたキレンジャクはやはり来ていないようだ。クロジの出ているというあたりも歩いてみたが、この時間には容易には出てくれない。
1時間ほど歩いた後、本日3箇所目の金山緑地公園に向かった。

ここは、以前より○○ス○が出ていたところ。前回来た時にはじっくり見ることができなかったので、今回は写真を撮りたいと寄ってみたが、午後には出が悪いとの噂どおり、結局現れずじまい。あまり人を怖がらないアオジやクイナに遊んでもらい、1時間半ほどで公園を後にした。

最後に寄ったのは、このところ4回通い3敗1引き分け(動いている鳥の姿は見たものの、鳥であることが分かった程度)の我が家から20分ほどのポイント。薄暗くなってからでないと現れないヤマシギのポイントである。
前日は18時ジャストに出現と聞いていたが、現地には17時15分ころ到着。日も陰り気温がどんどん下がっていく中、じっと待つこと40分。苦節1ヶ月、やっとこさ2羽のヤマシギがステージの真ん中に何故かいきなり登場。
比べてみると、一方の羽の色は淡く、もう一方は濃い。地元の方によると雄と雌の番ではないかということであった。
それにしても、地元の方には、毎日出ていたのにと言われながらも5回目にして漸く会うことができ、感激の雨あられ。朝からの強風もあり涙のライファーGET(262種目)になった。

<出会えた鳥>
  (蓮田市)9:00-12:40
オオタカ、コゲラ、ハクセキレイ、ツグミ、マヒワ、 ベニヒワ、シジュウカラ
<以上7種>

(秋ヶ瀬公園)13:40-14:50
キジバト、モズ、ヒレンジャク、シロハラ、ツグミ、アトリ、カワラヒワ、スズメ、オナガ
<以上9種>

(金山緑地公園)15:15-16:45
カワウ、コサギ、マガモ、カルガモ、コガモ、オナガガモ、クイナ、キジバト、ハクセキレイ、ヒヨドリ、モズ、ツグミ、アオジ、スズメ、ムクドリ
<以上14種>

(東村山市)17:15-18:15
コサギ、ヤマシギ、ツグミ、ルリビタキ
<以上4種>
2003年3月11日 22時10分00秒

水元公園
<平成15年2月22日>9:30〜15:00 曇り時々小雨

水元公園ってどこ?
これまで行ったことがなく、場所もどこかよく分からない水元公園。渡りの途中の珍鳥が出ることでよく耳にしてはいたが、今回も数週間前から珍鳥情報が出ているということで、初めて出かけた。

9時15分頃駐車場に到着。とにかく広い。それでも予めポイントを聞いていたので、途中水鳥その他を探しながら向かった。
観察舎にいた常連さんにおおよそのポイントを聞くことができた。前日にも出ていた由。
ポイントと思しき場所には5-6名のカメラマン、バーダーが所在無げに梢を見上げたりしている。まだ出ていないらしい。
コガラ、コゲラ、シジュウカラなどがかわいらしい姿や囀りを聞かせてくれたが、肝心の鳥はなかなか出ない。結局この場所の周辺を探したり、じっと待ったり3時間。
お昼も過ぎ、昼食にいつものカップラーメンをすすって漸く凍えきった体も温まり、おにぎりも食べ終わったかどうかというその時に、20mほど離れたところで見張っていた一団に急な動き。
あわてて、駆けつけると、高い梢のうえでちょこまかちょこまか、ここと思えばまたあちらと忙しい小さな鳥の姿。今日の本命キマユムシクイだ。
双眼鏡で捉えるとはっきりとした眉斑、雨覆の黄色の線が目立つ。双眼鏡で追いかけるのがやっと。スコープに入れるのは至難の業で、入れてもすぐ視野からはずれる。デジスコ泣かせの鳥だ。
40-50分ほどあたりを飛び回った後、ギャラリーの視界から消えた。

この後は、園内をぐるりと回り、カモ類その他の鳥を探した。アカウソが出ているという情報を聞き、元のキマユポイントに戻ると、♂と♀1羽ずつ桜の花芽を一心に食べていた。トラツグミを見たという方もいたがこちらは見つけられなかった。
それにしてもここは鳥の種類が多い。水辺、林、草原、藪とさまざまな環境に恵まれているいいポイントだ。

<出会えた鳥>
  カイツブリ、カワウ、ダイサギ、コサギ、アオサギ、オシドリ、マガモ、カルガモ、コガモ、ヒドリガモ、オナガガモ、ハシビロガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ、ミコアイサ、バン、オオバン、ウミネコ、キジバト、カワセミ、コゲラ、ヒバリ、ハクセキレイ、ヒヨドリ、モズ、ルリビタキ、ジョウビタキ、ツグミ、ウグイス、 キマユムシクイ、コガラ、シジュウカラ、アオジ、カワラヒワ、アカウソ、シメ、スズメ、ムクドリ、オナガ、ハシボソガラス、ハシブトガラス
<以上41種>

2003年2月23日 14時10分00秒

茨城県利根川流域各地
<平成15年2月15日>8:30〜17:00 晴れ

この日はかなり気合が入っていた。
多摩東部地域にある我が家からは、千葉・茨城県方面には慢性渋滞状況にある都心の首都高を越えないといけない。
先日の網地島ツアーで見損なったアビ類が茨城県の湖に出ているという情報がネット上を賑わしていたため、かねてより計画していたまだ見ぬコミミズク、オオヒシクイと合わせ、ついでにケアシノスリ、コチョウゲンボウ、ハイイロチュウヒを含め、この際まとめて4箇所のポイントを回ることにして、朝5時半に出発した。

最初は最も下流のポイント。
ここではケアシ、ハイチュウ、コチョウゲンが狙い。数kmにわたり利根川の河原に葦原が広がっている。時折カモを撃つ猟師の銃声と人影を見る。今時こんなことを許していいのかと思いつつ、猛禽を探すが、上空を飛ぶのはトビ、ノスリ、チュウヒのみ。田圃のあぜ道を探してもタゲリが10羽ほど見られた程度。遠くのケアシのような姿に20分かけて近づいたものの、結局はただのノスリ。3時間ほど粘ったがここでは空振りに終わった(^^;)

次のポイントは、アビ類がでているという湖沼。目当ての土手に到着するも周囲には人影がない。こういう場合は水面を探すより人を探すのが定石。人を求めて2kmほども車を走らせると漸くその筋の集団に遭遇。ぞろぞろと移動している。もうショーは終わったのかと思いきや、ただいま採餌中で岸辺に沿って移動中のようだ。水面を見ると10mほどの近距離にこの日のメインの鳥シロエリオオハムの姿
彼(彼女?)について20名ほどのカメラマンが時速4km強の速度で移動。水面に顔を出している時間は10秒もなく潜った状態で20−30mほども移動する。一時的には岸辺から5mほどの距離まで近づき、デジスコでないデジカメ派の私にとっては願ってもないシャッターチャンスを得ることができた(*^_^*)

次いで、毎年オオヒシクイが訪れているという江戸崎町へ。
広大な田圃であるがオオヒシクイの群れはすぐ見つかった。地元の管理者(に違いない)の方によれば、今年は52羽来ているという。土手の上からの観察に限定し、田圃には入らないよう規制している(毎年来てもらうためにも地元のご苦労は大変なようです)。かなり遠いとの話も聞いていたが、この日は土手から3枚目ほどの近さで私のデジカメでも証拠写真程度は撮れる距離。ラッキーだった。

この日4箇所目のポイントは利根川でもこの日最も上流域。コミミズクのポイントだ。
当初場所が分からず、河原の葦原を中心に探鳥。なんとこの時、朝一のポイントで見損なっていたケアシノスリが上空を飛んだ(^0^)。ノスリと比べ白黒のコントラストが強い。識別のポイントの尾羽の白と黒い帯もはっきり確認できた。
河原の葦に隠れた木にはコミミならぬトラフズクも見つかり、予定外の収穫。しかし、肝心のコミミが見当たらない。
この地に詳しいKさんに電話して確認すると、全く見当違いの場所を探し回っていたことが分かった。だいぶ日も傾いてきたため急いでポイントへ。
例によって人を探す。いたいた、数名のバーダーが柵に囲まれた荒地の中にカメラを向けている。早速聞いてみると、コミミズク1羽が杭に、さらにもう1羽が地面の盛り上がったところでじっとしている。じっくり観察した後は今度は飛翔シーンが是非見てみたい。しかし、なかなか飛んでくれない。我慢比べになったが、日没近くまで粘ったものの結局我々の根気負けであった。

この日は、目的のライファー3種を予定通りGET\(◎o◎)/
加えて、ケアシノスリ、トラフズク、タゲリなどとも出会え、久しぶりに改心の鳥見となった(なお、この日はライファーを求めて4箇所を駆け足で回ったので、目的以外の鳥の探鳥・カウントはかなりおろそかになっている)。

<出会えた鳥>
  シロエリオオハム、ハジロカイツブリ、カンムリカイツブリ、ダイサギ、コサギ、アオサギ、亜種オオヒシクイ、マガモ、コガモ、キンクロハジロ、トビ、ケアシノスリ、ノスリ、チュウヒ、オオバン、タゲリ、ユリカモメ、キジバト、トラフズク、コミミズク、ヒバリ、ハクセキレイ、モズ、ツグミ、ホオジロ、コジュリン、カシラダカ、オオジュリン、カワラヒワ、スズメ、ムクドリ、ハシボソガラス
<以上32種>

2003年2月16日 17時00分00秒

神奈川〜清瀬
<平成15年2月11日>8:15〜15:00 曇り一時雨

3日前の土日の網地島ツアーに出かけていた間、世の中ではヤツガシラで持ちきり。この日までは残っていてくれ!!と祈りつつ、神奈川県内の某地へ出かけた。

8時過ぎに到着すると既に駐車場には何台もの車。やはり今日も大勢が訪れそう。
念のため駐車場の係員にポイントを確認すると、「左に行けば同行の方が大勢いらっしゃるのですぐ分かります」。
その言葉どおり、ポイントには既に10数名のバーダー、カメラマンがスタンバイしている。

20分ほど待ったところで、別の方角から女の人が息を切らして、「こっちに出ているよ」との嬉しいお知らせ。
早速その方について行くと、いました。カワラヒワやムクドリなどの群れの中に、目立つ色と姿、「ヤツガシラ」だ。
観衆は少しでも被写体に近づこうと、前へ前へ、ヤツガシラはそれにあわせて後ろへ後ろへ。10分ほどの間20名近くの観衆が追いかけ回した後、ヤツガシラは遠くへ飛び去った。

この後、近くの池でカモ類を見たが、たっぷり時間もあったので、次の目的地:清瀬市へ向かった。ここは、かなり前からアリスイが確認されている場所。

到着すると、ここでも数名のバーダー、カメラマンがアリスイを待っていた。
湿地帯を一人で一周していると、なんとその間にアリスイが出たとのこと。うっそー(ーー;)
それでも、暫く待っていると再び同じ木に止まった。後ろ向き(^^;)。そして10秒も止まっていただろうか、すぐ飛び去った。
それから、また数十分。またしても同じ木に登場。今度は太い幹の横から顔だけ出している。カメラを向けシャッターを押そうとした瞬間、またしても飛び去った。その間、またしても十数秒(^^;)

その後3時近くまで粘ったが4回目の登場はならなかった。
今日は厚い雲が低く垂れ込めた暗い1日だったが、お天気の良い日に改めてトライしたい。とにかく横向きの全身が見たい!

<出会えた鳥>
  (神奈川)8:15-10:00
カワウ、オシドリ、マガモ、カルガモ、コガモ、ヨシガモ、オカヨシガモ、ヒドリガモ、オナガガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ、オオバン、キジバト、ヤツガシラ、コゲラ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、ヒヨドリ、ジョウビタキ、ツグミ、シジュウカラ、ホオジロ、カワラヒワ、スズメ
<以上24種>

(清瀬)11:40-15:00
ダイサギ、コサギ、マガモ、カルガモ、コガモ、オナガガモ、クイナ、バン、タシギ、セグロカモメ、カワセミ、アリスイ、ハクセキレイ、ヒヨドリ、モズ、ツグミ、シジュウカラ、アオジ、シメ、スズメ、ムクドリ、オナガ、ハシボソガラス
<以上23種>

2003年2月11日 22時30分00秒

奥松島〜網地島
<平成15年2月8-9日>12:15〜16:00 晴れ〜曇り

なかなか見る機会のない海鳥。個人的に出かけてもなかなか識別も自信がないし。
ということで、TさんとともにH交通社の「中野さんと行く冬の宮城・網地島と奥松島」(398はちと痛い)に申し込み、これまでほとんど縁のなかった海鳥探しに出かけた。

まずは小手調べに奥松島でのカモ類探し。驚いたことに芝生の上にムナグロの冬羽発見。ところが、淡水池のカモは思ったほど多くない。池のほとりの木にはケアシノスリかと思うほど真っ白い見事なノスリが止まっていた。
続いて海岸にでる。ビロキンなどの海ガモやアビ、ウミスズメ類を探すが、カモメ類のほかは、ミミカイツブリとホオジロガモのみ。
2時間ほど奥松島を探鳥した後、いよいよ網地島への1時間の船旅。

期待した船上からの探鳥。港の中にはワシカモメやシノリガモが見られたが、外海には、期待のアビ、ウミスズメは全く見えない。

網地島には17時ちょっと前に到着。日はだいぶ傾いている。島内で唯一通年営業しているという木村旅館に直行、部屋に入ろうとすると、外から「ケイマフリ!」の大声。荷物を廊下に投げ出したまま、日が沈みかけた海岸の崖の上に急行。
早くも中野さんが目的の鳥を見つけてくれたらしい。かなり遠いのと薄暗くなっていることで、ウミスズメかケイマフリかかなり悩んでいたが、結局、羽ばたいたときの羽の裏の色と大きさが決め手となって、ケイマフリと判定(私としては、この段階では両方ともライファーだったのでどちらでも良かったが、結果的にはケイマフリで大成功)\(^o^)/

この日の夕食は、クジラ・あわび等の刺身、同じくクジラ・あわびなどの陶板焼きその他、398を納得させるような豪華な海の幸が並んだ。

翌朝は明け方まで降り続いた雨も上がり、曇り空ながら暖かな日和。
島の中央を縦断する4Kmの道を歩き山の鳥を探鳥。自然一杯の島なのに以外に鳥が少ない。それでも、アトリ、ウソ、ベニマシコなど冬鳥や鮮やかな黄緑のお腹をしたアオジなどが一行を楽しませてくれた。
南端の港の防波堤で昼食をとっていると、一行の一人が双眼鏡を手にして「何かが潜った」と一言。それまで一通り見た段階では潜るような鳥はいなかったはず。握り飯を強引に口に押し込めあわてて双眼鏡を手にすると、水面に姿を見せた鳥はなんと待ちに待った「ウミスズメ」。そばにいた中野さんに確認すると、にっこり笑ってうなずいてくれた(^0^)

この後、帰りの船では、2度にわたり船の近くにウミスズメを見る機会があった。しかし、近いだけに過ぎ去るのもあっという間。勿論写真を撮っている暇は全くなかった。
圧巻だったのはクロガモ。はじめは数羽づつの群れがそこここに見られていたが、沖に出るに従い数が増え、数百羽の群れが船の進行方向に現れ、飛び立った。嘴の黄色い点が海の上に点々と見えるのが面白かった。

<出会えた鳥>
(奥松島)2/8日12:15-14:15
(網地島/石巻〜網地島航路)2/8日15:30〜2/9日17:00
ミミカイツブリ、アカエリカイツブリ、カンムリカイツブリ、カワウ、ウミウ、ヒメウ、ダイサギ、アオサギ、マガモ、カルガモ、コガモ、オカヨシガモ、ヒドリガモ、オナガガモ、ハシビロガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ、スズガモ、クロガモ、シノリガモ、ホオジロガモ、ウミアイサ、ミサゴ、トビ、ノスリ、ハヤブサ、オオバン、ムナグロ、セグロカモメ、オオセグロカモメ、ワシカモメ、カモメ、ウミネコ、ケイマフリ、ウミスズメ、アカゲラ、コゲラ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、ヒヨドリ、モズ、ジョウビタキ、ツグミ、シジュウカラ、ホオジロ、カシラダカ、アオジ、オオジュリン、アトリ、カワラヒワ、マヒワ、ベニマシコ♀、ウソ♀、シメ、スズメ、ハシボソガラス、ハシブトガラス<以上57種>
(注)私個人の確認分のみ。ツアー全体では70種程度出ている模様。

2003年2月10日 22時00分00秒

坂東大橋〜渡良瀬遊水地
<平成15年2月2日>9:30〜17:00 晴

この日はかねてより予定していた渡良瀬行き。いつものTさんに加え、われらが先生Oさんと最近お知り合いになったKさんの4人。小さな車に4人と大荷物、パンパンの状態でいざ出発。

前夜急遽情報をもらった清瀬にちょっとだけ立ち寄りアリスイを探したがまだお休み中のようで姿は見せてくれなかった。
渡良瀬に行く前に、この冬関東地方の鳥見人の話題をさらっている坂東大橋によることにした。野辺山のオオモズに続いて次はオオカラモズを狙う。
現地に到着すると、まず車窓から目に飛び込んだのはバーダーではなく犬の散歩人。おまけに猟銃を携えている。まさか大型のモズを狙っているわけではと心配しつつ駐車場に車を止め、土手に上り双眼鏡で探索を開始。
この広い川原の中から探さないといけないのか、と思いつつ5分もしないうちに白っぽいモズ発見。251種目オオカラモズ!。かなり遠かったが、それでも少ずつ近くに寄ってきた。風切の白い斑点がオオモズより大きいし、尾羽がかなり長いのが印象的。
Tさん、Kさんが撮影の準備を始めたころ、後ろの畑の方からバチバチとの音とともに大量の煙が川原の方に流れ込んできた。あたり一面すっかり霞んでしまい、肝心のオオカラモズもどこに行ったか行方不明に。
次の予定もあるので30分ほどしたところで、次の目的地「渡良瀬遊水地」に向かった。

まず向かったのは中央エントランスの親水ゾーン。ここでは間近にカモの写真を撮れると思っていた覗き窓の観察場所が工事中のため、全然ダメだった。北側の池のヒドリガモの群れの端っこにアメリカヒドリを見ることができた。

その後は、いよいよハイライトのワシタカ探し。まず最初は遊水地の北東側?にある秘密の場所で広大な葦原をチェック。昼食を食べながら、ワシタカの出現を待ったが、ノスリ、チュウヒがわずかに飛んだだけ。その後、鷹見台に向けて葦原の中車を走らせたが、土手と川と葦原だけの道であちこち30分ほども迷いながら、なんとか鷹見台に到着。
ここで、漸く期待したコチョウゲンボウが木に止まっているところを見ることができた。252種目\(^o^)/
また、今日のもうひとつの期待はハイイロチュヒの雄を見ることだったが、これも飛んでくれた。満足、満足。

この後夕暮れも迫った16時ころ、ハイイロチュウヒの塒入りを捕らえるため、葦原の中に移動。なんとここでは、葦原すれすれにふわふわ飛ぶハイチュウのパフォーマンスを3回も見ることができた(*^_^*)

この日は、目的のオオカラモズ、コチョウゲンボウ、ハイイロチュウヒ♂のすべてを予定通り見ることができた。満足感に浸りながら、17時渡良瀬遊水地を後にした。

 <出会えた鳥>
(坂東大橋)9:30-10:00
ノスリ、キジバト、モズ、オオカラモズ、ツグミ、ホオジロ、カシラダカ、カワラヒワ<以上8種>

  (渡良瀬遊水地)11:00−17:00
カイツブリ、カンムリカイツブリ、カワウ、コサギ、アオサギ、コブハクチョウ、マガモ、カルガモ、オカヨシガモ、ヒドリガモ、アメリカヒドリ、ハシビロガモ、ミコアイサ、カワアイサ、ミサゴ、トビ、ノスリ、ハイイロチュウヒ、チュウヒ、 コチョウゲンボウ、タゲリ、セグロカモメ、キジバト、ヒバリ、ハクセキレイ、ヒヨドリ、モズ、ツグミ、シジュウカラ、オオジュリン、カワラヒワ、シメ、スズメ、ムクドリ、オナガ、ハシボソガラス、ハシブトガラス<以上37種>
2003年2月3日 22時00分00秒

北海道(阿寒湖〜摩周湖〜網走〜層雲峡〜札幌)
<平成15年1月26〜28日>

新聞の片隅に載った北海道格安ツアーの広告。なんと2万円。網走の流氷砕氷船がオプションでついている。以前ウトナイ湖で見た豆粒のような オオワシを今度は間近に見たい との一心で早速申し込んだ。

行程は、羽田(14時発)-女満別-阿寒湖(泊)-摩周湖-硫黄山-網走-層雲峡(泊)-札幌-羽田(22時30分着)の2泊3日のバスツアー。
期待はもちろんオオワシだが、そのほか、宿の周辺での早朝探鳥も期待。荷物になるスコープは5Cmの手持ち可能なものにし、その分寒さ対策を万全にしていざ出発。

女満別空港に着陸の直前、機内から凍結した屈斜路湖や摩周湖が、またその先には海岸線に沿って 真っ白な流氷帯が見えた。間違いなく流氷は着岸している。

女満別空港に着き、バスに乗ったとたん夕日が山に沈んだ。阿寒湖の宿は湖畔からやや奥に入ったところ(2万円だけに我慢)。20時過ぎから湖上花火があるというので見に行くと、なんと ダイヤモンドダストが見られた。おそらく マイナス15度以下はあるのだろうが、風がないのでそれほどの寒さは感じない。見上げると、凍てつく空に 冬の天の川が流れていた。

翌朝、期待していた探鳥であったが、なんと宿の出発時刻が7時20分、食事が6時45分。因みに日の出は6時40分過ぎ(^^;)
無理して、6時過ぎ(おそらく気温はマイナス20度ほど)に探鳥に出かけてみたものの、外は真っ暗。途中暗闇の中で、目だけが光る エゾシカに遭遇。荷物の準備もあり6時40分ころ宿に戻ったが、曇り空の湖畔はまだ薄暗く、鳥の声もカラスの声だけであった(ーー;)

この後向かった摩周湖では、道路わきの木から飛び立つ オオアカゲラを車窓から見ることができた。
網走港に向かう途中の濤佛湖では予定通り?有名な ハクチョウ(車窓からでよく分からなかったがオオハクチョウらしい)を見ることができた。

そして、今回のハイライト網走。港の手前の砂浜にあるレストランで昼食をとったが、その 砂浜は流氷でびっしり、まるで大雪原。真っ青な空、風はまったくなく気温は氷点下というのに全然寒くない。流氷のはるか先には知床半島の山々が連なっているのが見え気分は最高。この時点で2万円でおつりがもらえた気分。肉眼では良く分からないものの、双眼鏡を覗くと、 そこここにオオワシ、オジロワシが流氷原のやや氷が突き出し高くなったところに止まっている。思わず、流氷原を沖の方に100mほども歩いていってしまった。

網走港は防波堤もあるため、さすがに氷のない水の部分もわずかに残っており、そこに ヒメウ、シノリガモ、ホオジロガモ、カモメ類がかたまっている。残念ながらウミスズメやウミガラスなどライファー対象の鳥はゆっくり探す時間もなく、見つけることはできなかった。

流氷船オーロラ号は、1mまでの厚さの氷なら割りながらどんどん進む砕氷船。氷を割って進む音は迫力がある。岸壁や氷の上に オオワシ、オジロワシが数羽ずつ見られたが、そのうち、氷上の オオワシは湾内の一角で船がそばを通過しても決して逃げず、置物のように写真のモデルになってくれた。防波堤の内側だけでもびっしりの流氷のため、1時間のクルーズ中、同じところをグルグルと4−5周したが、その間、くだんの オオワシは結局逃げることはなかった。昔、このオーロラ号が流氷に閉じ込められたことがあったそうで、それ以来流氷原をあまり遠くまで出なくなったとか。確かにこれだけびっしりと敷き詰められていると、自ら氷を砕きまわった防波堤内を回る分には閉じ込められることはない。

この日の宿は層雲峡。翌日の出発はまたも7時30分、朝食は同じく6時45分(^^;)朝一応6時に起きてみたが、外は吹雪いていたこともあり、探鳥は断念。結局2日とも早朝探鳥ができなかった。夏であれば4時前には探鳥可能な道東でも、冬の早朝探鳥は、隙間を縫って行動する格安ツアーでは無理のようだ。

最終日、前夜から早朝までの猛吹雪が災いし、高速道路は通行止め。札幌でのフリータイムは若干短縮されたが、それでも4時間ほどあったため、当初の計画通り円山公園に行ってみた。

数日前の雪と前夜の雪が残っていたため原始林の方には入らず、手前の公園内を1時間ほど散策。それでも、 マヒワ、ゴジュウカラ、ハシブトガラ、ヤマガラ、シメなどと出会うことができた。コゲラも見かけたが、コアカゲラもいるということをすっかり忘れていたのでしっかりと識別しなかった。実はコアカゲラだったかもしれない(ーー;)

結局探鳥ができたのは、網走の船上1時間と円山公園1時間だけ。格安バスツアーだけにやむを得ないが、なんといってもオオワシを間近に見られただけに満足(十分2万円の元を取った)のツアーだった(@_@)

<出会えた鳥>
(摩周湖)  オオアカゲラ、ハシブトガラ、ゴジュウカラ、カラスSP
(網走) ヒメウ、ハクチョウSP(報道によればオオハクチョウ)、シノリガモ、ホオジロガモ、オオワシ、オジロワシ、セグロカモメ、オオセグロカモメ、ワシカモメ、シロカモメ、ハクセキレイ、ハシボソガラス、ハシブトガラス
(札幌) トビ、ノスリ、コゲラ、ヒヨドリ、ヤマガラ、シジュウカラ、ゴジュウカラ、マヒワ、シメ、スズメ、ハシブトガラス <以上24種>

2003年1月30日 22時00分00秒

浅間山
<平成15年1月25日>7:20〜9:20 晴

朝6時起床。今年5度目の浅間山でのコイカル探し。
前回は、夜明け前に到着してしまったためこの日は7時20分ころに到着。

早速、前山と中山の谷に向かった。いつものアトリの群れは今回も見られたが、イカルはいない。しばらく様子を見ていると、アオゲラが現れしばし木に止まっていたほか、シロハラとツグミが地上の餌場の縄張り争いを演じてくれた。
アトリは警戒心が薄く、ほんの数mまで近づいても採餌を止めなかった。

30分ほど待ったがコイカルもイカルも現れず、場所をミヤマホオジロのポイントに移し、ミヤマとともに待つことにした。先客のバーダーの方は、ミヤマもトラツグミも見られたが、コイカルは見ていない由。
ここでもしばらく粘ったが、結局ミヤマホオジロは何度も姿を見せてくれたが、コイカルには今日も会えなかった。
この日は、翌日の北海道旅行の準備もあり、早々に引き上げた。

<出会えた鳥>
キジバト、アオゲラ、ハクセキレイ、ヒヨドリ、ツグミ、シロハラ、シジュウカラ、メジロ、ホオジロ、カシラダカ、ミヤマホオジロ、アオジ、アトリ、カワラヒワ、シメ、ハシブトガラス<以上16種>

2003年1月25日 11時30分00秒

神之池〜波崎・銚子
<平成15年1月19日>9:00〜15:00 曇り一時雨

今日は府中野鳥クラブの例会に参加させてもらい、今年初めての波崎・銚子へカモメ探鳥ツアーに出かけた。

途中、カモ類の多いことで有名?な神之池に立ち寄った。どんよりとした寒空の下、霧雨も降りはじめお天気はいまいち。カモの方は、あらかた揃っているようであったが、ヨシガモ、オカヨシガモ、ハシビロガモ、トモエガモなどは確認できなかった。

ついで、目的地の波崎海岸へ。ここは、最近ハイイロウミツバメが観察され注目されているところ。海水浴場側と港側の両方を丹念にチェック。浜辺にはウミネコ中心にカモメ類とミユビシギ、港側の海面にはハジロカイツブリの30羽ほどの群れウミアイサ、カンムリカイツブリなど。結局ハイイロウミツバメは見つからなかった。

この後、銚子側に渡り銚子漁港の先の千人塚へ。ここで、岸壁で休んでいるカモメを探す。この日の目的の鳥ミツユビカモメはなかなか見つからなかったが、同行のTさんが執念で見つけてくれた。その後河口近くの岸壁でもさらに1羽確認できた。
また、シノリガモの雄と雌が数羽ずつ見られた。特に雄の羽色は見事で美しい。シロカモメ、ワシカモメはいずれも若鳥で成鳥を見ることはできなかった。

その後、犬吠崎灯台から海上にウミスズメやアビなど冬の海鳥やハギマシコを探した。はるか海上にミミカイツブリを数羽見ることができた。残念ながら狙いの鳥は確認できなかった(^^;)

<出会えた鳥>
<神之池 9:00−9:30>
カイツブリ、ハジロカイツブリ、カンムリカイツブリ、カワウ、コサギ、アオサギ、マガモ、カルガモ、ヒドリガモ、オナガガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ、ミコアイサ、セグロカモメ、ハクセキレイ<以上15種>

<波崎・銚子 10:15−15:00>
ハジロカイツブリ、ミミカイツブリ、カンムリカイツブリ、カイツブリ、カワウ、ウミウ、ヒメウ、マガモ、カルガモ、オナガガモ、ホシハジロ、スズガモ、シノリガモ、ミコアイサ、ウミアイサ、トビ、ミヤコドリ、シロチドリ、ハマシギ、ミユビシギ、セグロカモメ、オオセグロカモメ、シロカモメ、カモメ、ウミネコ、ミツユビカモメ、ハクセキレイ、ヒヨドリ、イソヒヨドリ、ツグミ、スズメ、ムクドリ、ハシボソガラス<以上34種>
<注>自身が観察した鳥を掲載。

2003年1月19日 22時10分00秒

浅間山
<平成15年1月18日>6:55〜9:30 晴

朝5時半起床。今日は気合を入れてコイカル探しに今年4度目の浅間山。

7時ちょっと前に浅間山に到着。まだ日が昇っていない。一応、オジロビタキは?とポイントを覗いてみると、かすかにタタタッの音。薄暗い中、目の高さの枯れ枝に止まっていた。さすがにこの時間誰もいなかったが、写真を撮っていると、いつの間にかお仲間が後ろに立っていた。

敵は本能寺、今日の目的はコイカル。早々に堂山を引き払い中山と前山の谷へ向かった。まだ日が当たらない谷には既に アトリの群れが採餌していた。イカルの群れは見つからない。
小1時間待ったが、イカル(コイカル)は現れないので、ミヤマホオジロを求めて中間地点に。既にカメラマンがスタンバイ。しばらく待ったところで、ミヤマホオジロがアオジやホオジロとともに現れた。

一瞬、キジバトかヒヨドリのような鳥が目の前をよぎっり反対側の緑の中に消えた。そばのバーダーの方は双眼鏡を覗いてポツリと「トラツグミ・・」。しかし、その後行方不明となったため、確認できなかった(ーー;)

しばらくして上空を20羽ほどの群れが前山の方に飛んでいくのが見えた。もしやイカル?早速前山に戻るとやはりイカルの群れ。地上で採餌する群れを19羽まで数えた。が、残念ながらコイカルは混じっていない(^^;)
近くのバーダーの方によると、先日の探鳥会では霊園正門で3羽が確認されていた由。どうもイカルとは別行動らしい。

コイカルは半ばあきらめ、オジロビタキポイントに戻ると、7-8名のバーダー、カメラマンが狙っている。参道を7-8m降りたあたりの周辺を30分以上も飛び回り、被写体となってくれていた。まるで、モデルのようであった。

イスカが出たという話を聞いたという人に出会った。立ち寄っただけか、誤認かなのか。浅間山からはしばらく目を離せない。
早朝の浅間山は、本当に鳥が多い。2時間半ほど楽しんだ後、引き上げた。

<出会えた鳥>
キジバト、アオゲラ、コゲラ、ヒヨドリ、ツグミ、オジロビタキ、エナガ、シジュウカラ、ホオジロ、ミヤマホオジロ、アオジ、アトリ、カワラヒワ、イカル、シメ、スズメ、ハシブトガラス<以上17種>

2003年1月18日 16時30分00秒

津久井郡〜桜ヶ丘公園
<平成15年1月13日>8:20〜15:00 晴

かねてより見たい見たいと思っていながらこれまで出会うことのなかったハギマシコ、Mさんより耳寄りの情報をいただき、即、神奈川県は津久井郡に出かけた。

山に登る道は途中から一部凍結状態、緊張が走ったがすぐに駐車場に到着。
坂を登り水面を見下ろす堤防の上に立つとツグミやカワラヒワのお出迎え。水面にはマガモ、カルガモ、カワウが見られるが数は少ない。
10分も経つか経たないうちに、20羽ほどの小鳥の群れが斜面の草地に降りるのが見えた。「群れ」「小鳥」「斜面」「草地」・・・。もしや、とスコープを向けるとアトリ系の姿かたち。遠いのと逆光で色が良く見えない。ハギマシコかも、と相方のTさんに告げるとすぐに飛び立った。
しかし、再び元の場所に舞い降りた。少し近づき再びスコープを覗くと、今度は間違いなくハギマシコであることを確認。249種目\(^o^)/
お腹のなんとも言えない紫に黒の模様、羽根も複雑な色合いで、一部モスグリーンの太いラインが入っている。この渋さ、一級の芸術品である。

ハギマシコは、草原で採餌した後、一斉に飛び立ち、また草地に戻るという行動を繰り返していた。30分ほどの間、2度電線に止まって羽づくろいをしていたが、一度も木に止まることはなかった。また、かなり警戒心が強く、なかなか近づけないほか、ちょっとした物音にも反応し飛び立ってしまう。
あまりにあっさりと見つかったので、あたりを一回りした後、多摩市周辺に移動。

先日トラツグミが見られたという都立桜ヶ丘公園をTさんに案内してもらった。
都立の公園らしく、園内の道は整備され下草も一部刈り込まれてしまってはいるものの、十分に自然は残っている。それでも、途中出会った方によると、数年前までは湿地帯が残っていたらしく、今は道路に化けてしまったと嘆いていた。
鳥のほうは、時間帯が遅くなったことも影響してか、今ひとつの出であった。

この後、交通公園へ。ミコアイサ(♂2、♀1)を見た後、コイカル情報のある浅間山に行ってみたが、こちらの方は、時間帯も悪く、じっくりと時間もかけなかったため、めぼしい鳥に出会うことはなかった。

<出会えた鳥>
<津久井郡 8:20−10:00>
カワウ、コガモ、マガモ、カルガモ、ハイタカ、トビ、キジバト、コゲラ、ビンズイ、ヒヨドリ、ルリビタキ♀、ジョウビタキ♀、ツグミ、シジュウカラ、ホオジロ、カワラヒワ、ハギマシコ、シメ、スズメ、ハシブトガラス<以上20種>

<桜ヶ丘公園 11:00−12:30>
キジバト、コゲラ、ハクセキレイ、ヒヨドリ、モズ、ツグミ、ウグイス、エナガ、ヤマガラ、シジュウカラ、メジロ、カシラダカ、アオジ、カワラヒワ、スズメ、ハシブトガラス<以上16種>

<交通公園 13:00−13:30>
  ダイサギ、コサギ、ミコアイサ、タヒバリ<以上4種>

<浅間山 14:00−15:00>
キジバト、コゲラ、ヒヨドリ、モズ、ルリビタキ♀、ツグミ、ヤマガラ、シジュウカラ、メジロ、カシラダカ、ムクドリ、ハシブトガラス<以上12種>

2003年1月13日 20時10分00秒

北本自然観察園〜菖蒲町・騎西町〜板橋
<平成15年1月12日>9:00〜17:00 快晴

寒さが厳しいこの冬、今日は久しぶりに気温も高く、絶好の鳥見日和。アリスイ情報のある自然観察園に1年振りに出かけた。

駐車場に車を置き、観察園の入り口に入ると、いきなりアオジ、カシラダカ、ホオジロなどたくさんの鳥が出迎えてくれた。
アリスイ情報を入手するためセンターに立ち寄った。アリスイもミヤマホオジロも今年に入って確認はされているものの、頻度は多くないようだ。

池は氷が張っており、カモ類など水鳥はまったくいない。また、すれ違う人に確認してみるもミヤマホオジロもアリスイも情報を持っている人はいない。
昨年ミヤマホオジロが見られた場所の手前の湿地帯ではクイナが葦のトンネルから出たり入ったりしているのが見られた。

ミヤマホオジロのポイントには今年は姿が見えなかった。湿地帯を回って桜堤に向かう途中、アリスイと思われる「キーッ、キーッ」という声が1回だけ聞こえたが、それっきり。この湿地帯のどこかにはいるはずだが、鳴いてくれないと見つけるすべはない(ーー;)

ベニマシコは♂♀ペアで、桜堤の前の葦の中で姿を見せてくれた。久しぶりの赤い鳥、ピッポッの声、これを見られただけでも満足(*^_^*)結局アリスイは見ることができなかったが、ベニマシコで十分(^0^)

この後、ミヤマガラス・コクマルガラスを求め菖蒲町に。
取りあえず前回のポイント、その後確認されたポイントと田圃の中を探し回った。途中ニュウナイスズメのかなりの群れに出会ったものの、肝心のカラスの群れがまったくない。JAセンター近くに数羽の群れを見つけたがいずれもハシボソガラス
改めて、騎西町方面に車を走らせると、漸く中程度の群れを発見。スコープで覗くとミヤマガラスの群れ。人の往来でカラスが遠ざかり、間近に観察できなかったが、200-300羽ほどの群れの中に、シロマル君は見当たらなかった。
この時点で14時半過ぎ。最終目的地に向かう都合もあり、じっくりコクマルを探す時間もなく、本日第3の目的地の都心へ向かった。

一昨年越冬したオオコノハズクが今年も来ているらしい。
3時40分ころ、現地到着。すでに3人の方がオオコノ君の夜の出勤をお待ちの状況。4時ころ、巣箱から姿を現した。オオコノハズクだ。終始目をつむっているか、薄目状態のため瞳の色は確認できない。日の入り後10分ほどで巣箱を飛び立つという。それまでは巣箱から上半身だけ外に出して目覚まししているようだ。途中一度巣箱に戻ったが、再び姿を見せた。その後4時40分ころ、また姿を隠した。あたりが暗くなった5時まで待ったが、再び姿を見せることはなかった。

<出会えた鳥>
<北本自然観察園>
ダイサギ、アオサギ、オオタカ、クイナ、キジバト、コゲラ、キセキレイ、セグロセキレイ、ヒヨドリ、モズ、ジョウビタキ♂♀、シロハラ、ツグミ、ウグイス、シジュウカラ、メジロ、ホオジロ、カシラダカ、アオジ、アトリ、カワラヒワ、ベニマシコ♂♀、シメ、スズメ、ハシブトガラス<以上25種>

<菖蒲町・騎西町>
ハクセキレイ、タヒバリ、ヒバリ、ニュウナイスズメ、ハシボソガラス、ミヤマガラス<以上6種>

<板橋区>
  オオコノハズク

2003年1月12日 21時30分00秒

浅間山
<平成15年1月5日>7:15〜10:30 快晴

1月2日の浅間山では、狙っていたミヤマホオジロ、とトラツグミが見られず(実は本命はオジロビタキ)、前日も秋ヶ瀬公園で目的の鳥に出会えず2連敗。
この日は、2日のリベンジを果たすため、まだ日の昇る前に家を出て7時過ぎには多磨霊園に到着。多磨霊園での寄り道は避け、早速浅間山に登った。

(山頂付近に出ているというオジロビタキを待っていると、突然目の前の木に小さな小鳥が出現。双眼鏡を覗くと間違いなくオジロビタキ。エナガのように動きが激しい。尾羽を上げパッと開き、移動するという動作を繰り返しながら、枝を移っていく。30分ほどの間に2回姿を見せてくれた。)

寒い朝、1時間ほど粘って漸くミヤマホオジロに会うことができた\(^o^)/
雄1羽で、ホオジロやアオジと行動をともにしていた。特にホオジロとは番のように一緒に行動していた。
また、前回も群れていたアトリが50羽ほど、また、この日はイカルが20羽以上の群れをなして地面で採餌するところも見ることができた。

今日は、風の強い1日であったが、朝のうちはそれほどでもなかったこともあり、1/2日とは打って変わって多くの鳥に出会うことができた。お正月休み9連休の最後の最後に満足のいく鳥見となった。

<出会えた鳥>
キジバト、コゲラ、ヒヨドリ、ルリビタキ、オジロビタキ、エナガ、シジュウカラ、メジロ、ホオジロ、ミヤマホオジロ、アオジ、アトリ、カワラヒワ、イカル、シメ、スズメ、ハシブトガラス<以上17種>
2003年1月5日 18時00分00秒

秋ヶ瀬公園・彩湖
<平成15年1月4日>8:00〜13:00 快晴

今年2回目の鳥見。前回の多磨霊園では、狙いの鳥をことごとくはずしたが、この日は、クロジ、トラツグミ、ミヤマホオジロ、ベニマシコ、アリスイ、コミミズクなんかが出ればと思いつつ、朝6時40分に玄関を出た。
すると、なんと車は雪と氷に包まれ、直ちに発進できる状態にない。夕べの雪の後の雨、その後の冷え込みで雪がガチガチに凍りついていた。なんとか20分ほどで発進できる状態にし、凍結した道路をノロノロと走らせなんとか、秋ヶ瀬公園にたどり着いた。

ピクニックの森はまるで大雨。今日は気温が急上昇し、木々の枝に凍りついた雪が解け、雨のように落ちてくる。1周したところで今度は気温の上昇とともに濃い霧が発生。そんな中目的の鳥は見つからない。
取りあえず子供の森に移動。ここはクロジが出ているという噂。秋ヶ瀬の主のKさんにおおよその場所を教わるも、そう簡単に姿を見せてくれる鳥でもない。霧がますます濃くなってきたため、ここも30分ほどで切り上げ彩湖へ。

彩湖では、入り口のススキの原は鳥がほとんど見られず、期待したコミミズクやツリスガラの影も形もなかったが、電車の高架には 2羽のチョウゲンボウ が止まっていた。
機場の近くでは一瞬だけ赤っぽい鳥がススキの上を飛んだのを見たが、 ベニマシコの確認は取れず、それっきりであった。湖面はやはりカモが少ない。期待していたミコアイサも見つからず、 カンムリの中に1羽だけ ハジロカイツブリが混じっていたのが見られた程度。
オオジュリンはいつもの池の周りにかなりの数見られた。数mに近づいても逃げずにいたため、久しぶりにデジカメを取り出した。

12時近くになり、霧も晴れたであろう秋ヶ瀬公園に再び寄ってみた。
野鳥園を一周してみたが、 アカハラ、シロハラ、アカゲラが見られた程度。水場には ルリビタキ♀が2羽、クロジポイントは再度一周してみるもやはり見つからなかった。クロジを見るならじっくりと腰を落ち着ける必要がありそうだ。

結局狙いの鳥はまったくGETできず、今年は開幕2連敗となってしまった(ーー;)

<出会えた鳥>
<秋ヶ瀬公園> カルガモ、キジバト、アカゲラ、コゲラ、ハクセキレイ、ヒヨドリ、モズ、ルリビタキ、アカハラ、シロハラ、ツグミ、シジュウカラ、メジロ、ホオジロ、カシラダカ、アオジ、カワラヒワ、シメ、スズメ、ハシブトガラス<以上20種>

<彩湖> カイツブリ、ハジロカイツブリ、カンムリカイツブリ、カワウ、カルガモ、コガモ、オカヨシガモ、ヒドリガモ、オナガガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ、チョウゲンボウ、オオバン、ユリカモメ、セグロカモメ、キジバト、ハクセキレイ、ヒヨドリ、モズ、ジョウビタキ、ウグイス、シジュウカラ、ホオジロ、アオジ、オオジュリン、カワラヒワ、スズメ、ムクドリ、ハシブトガラス<以上29種>
2003年1月4日 21時10分00秒

多磨霊園・浅間山
<平成15年1月2日>12:30〜15:00 快晴

今日は2003年の鳥見初め。うっすらと雪化粧した正月2日、遠出は避け近場の多磨霊園・浅間山を今年最初の鳥見の場所に選んだ。

今日の狙いはトラツグミとミヤマホオジロ。のんびりと12時に家を出たのが災いし、冷たく強い季節風が終始吹きすさぶ。鳥見に強い風は大きなハンディ。

浅間山を中心に探鳥したが、案の定狙いの鳥は残念ながら影も形も見えなかった。
その代わり、 ツミが目の前から飛び立ち、上空を強風にあおられながら飛び去るのを見ることができたし、シメ、アトリ、アオゲラなども見ることができ、近場の鳥見初めとしては、まずまずの出来。

体も冷たくなり手も凍え、日も傾いた15時ころ家路に着いた。
因みに、今年の初見の鳥は、家の近所で見かけた「ハクセキレイ」

<出会えた鳥>
ツミ、キジバト、アオゲラ、コゲラ、ハクセキレイ、ヒヨドリ、モズ、ジョウビタキ、ツグミ、ヤマガラ、シジュウカラ、ホオジロ、アトリ、カワラヒワ、シメ、スズメ、ハシブトガラス<以上17種>
2003年1月2日 20時10分00秒


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