冬のウトナイ周辺写真のページ

 氷に閉ざされたウトナイ湖
<カメラ:オリンパスC-700Ultra-Zoom使用>  
ウトナイのフィールド日記はこちら
 〜 このページは、平成14年2月23日-24日に催行された日本野鳥の会ネイチャー
スクール探鳥ツアー「安西さんと行く冬のウトナイ」の参加記録です。〜


 <平成14年2月23日> 
まず、 ウトナイ湖サンクチュアリー へ。



ネイチャーセンターの外にはいくつもの餌台が置かれ、木の幹には脂身が巻かれており、亜種エゾコゲラが来ていました。








ウトナイ湖の氷の上にはどこからか飛んで来て、先に休んでいたオジロワシを追い払ったオオワシがポツンと(証拠写真になってますか?)。







餌台にはどこからか北海道ならではの亜種シマエナガの群れがやってきました。真ん丸頭が真っ白でなんとも可愛らしい小鳥です。クリックして見て下さい。






お次は、コガラとそっくりなハシブトガラです。どこが違うって?本人じゃなかった本鳥に聞いて下さい。








続いて、 勇払原野 に向かいました。

どんよりとした雲が立ち込め、イメージ通りの冬の北海道の寒い海でした。陸側は見渡す限り荒涼とした荒れ地、ススキの原で、ハイイロチュウヒが飛んでくれそうな雰囲気でした(が、飛びませんでした(ーー;) )






苫小牧東港内にはビロードキンクロ、クロガモ、ホオジロガモ、カモメのほか、シノリガモが美しい姿を見せてくれました。







帰途につく途中のバスの左側の席から、いきなりただ事でない歓声が。急ブレーキで路肩に止めたバスから降りると、いったん地面に降りていたワシが近くの電柱に止まりました。 ケアシノスリ です。その後悠然と飛び立ったと思うと10数秒間のホバリング。十分に楽しませてくれました。
この日は、支笏湖国民休暇村 に泊まりました。





 <平成14年2月24日> 
支笏湖国民休暇村 のロビー前にも餌台が置かれ、いろいろな鳥がやってきます。



おや?何やら黒いものが雪の中から現われたぞ。














小鳥をけちらして餌台に登ってきたのは、 エゾリス でした。 大好物のヒマワリの種がお目当てです。







早朝探鳥で支笏湖畔に行きました。お天気は快晴。降り積もった雪が朝日を浴びて目に眩しい、気持ちの良い朝です。正面にそびえる 恵庭岳 はわずかに噴煙を上げているそうですが、良く分かりません。
この後、キバシリをじっくり見ることが出来ました。小さいし、動き回るし、保護色で目を離せないので、残念ながら写真を撮る余裕はありませんでした。





餌台に来る鳥はほとんどウトナイ湖ネイチャーセンターと同じですが、ここでは亜種 ミヤマカケス の群れもかなりの頻度で沢山来ていました。





北海道のゴジュウカラは、お腹のオレンジがなく真っ白な亜種 シロハラゴジュウカラ です。この鳥も非常に多くて関東でシジュウカラを見るくらいに沢山見ることが出来ました。








お次は、もうすっかりお馴染み、 ハシブトガラ です。この鳥も本当に多いので驚きました。ただし、ウトナイ湖ではほとんどいない「コガラ」も、ここでは少し混じっている由。囀りがないと識別は難しいようで、これも実は???







これは、 テン の足跡です。休暇村周辺には、エゾリス、キツネ、ミンク、ウサギ、テンなどのほか、まるで鉛筆が走っているようなオコジョ(だったかな、先生に教わったけど忘れてもた)?などもいるそうです。









朝食後の全員による 休暇村周辺の探鳥風景 です。ここは、かなり雪がありましたので、長靴を履いていって正解でした。この時は、鳥よりも新雪に残った哺乳類の足跡の種類の方が多かった?かもしれません。








お次に向かったのは、支笏湖から流れ出ている千歳川の少し下流にある 鮭孵化場 です。
ここに向かう途中の道の脇に エゾシカの大きな群れ に出会いました。残念ながらバスの席が反対側でしたので写真は撮れなかったのですが、数100mの間に10数頭がいたようです。



ここでは、孵化場のご厚意で 鮭の放流体験 をやらせてもらいました。
私も10匹ほど放流しましたが、自然の摂理は厳しく、数年後に成長して戻ってくるのは3〜4%程度の由。ということは、私の10匹のうち1匹でも戻って来れるかどうか、ということのようです。 因みに、この辺りにいるカワガラスはイクラを食べているので元気がいいらしい(安西先生は冗談ではありませんとおっしゃっていました)。




ここでは、あまり多くの鳥を見ることは出来なかったのですが、ウトナイ湖に続いて オジロワシ が飛んでくれました。ダメモトで撮った写真です。
バスに乗り込む前にも、川岸の木の上に別の?オジロワシが止まっているのを見ることが出来ました。








いよいよ、ツアーも大詰め。今回ツアーのハイライト(と私は勝手に決めていた) 北大苫小牧演習林 にやってきました。クマゲラが見られれば最高なんですが・・・。






例によって、餌台の周りには、このツアーではすっかりお馴染みになった鳥たちが集まっています。近くには アカゲラ も来ていました。








別の場所では、 アカゲラとコゲラ が仲良く(というより必死で相手が目に入っていない)脂身をつついています。
クマゲラはさすがにこういう所には来ないのかな〜。










すると、 クマゲラの彫った穴 がいくつも空いている木や、クマゲラが蟻を食べた後 <食痕> が見つかりました。地面すれすれの木の根本を思い切り突ついて、というより、破壊しつくした様子です。


実は、この直後クマゲラのキューイ、キューイという声が3回ほど聞こえました。ここで、直ちにクマゲラを追っていれば・・・(^^;)


すっかりお馴染み シロハラゴジュウカラ ですが、この写真はノーズームです。我々団体のほんの1.5mほどの枝先で、長い時間こちらとにらめっこしていました。まだ天敵など世の中の恐ろしさを知らない若鳥ではないか、とのことでした。






これは、ミンクの足跡だそうです。2個ずつ、テン、テン、テンと続いています。テンではありません、ミンクです。






「クマゲラが見れたよ!」というツアーメンバーの情報が入り、急いで戻ったものの、後の祭り。
その代わりに、打ちひしがれた私の前に ヤマゲラ が初めての姿を見せてくれ、まるで元気付けてくれているようでした(^0^)






さて、今ツアーもいよいよ最後の地、 ウトナイ湖 に戻ってきました。
葉山チーフレンジャーとともにツアー全員でウトナイ湖をバックに写真を撮りました。

今度は時期を替えて 是非またこの地を訪れてみたい 、というのがツアーを終えた直後の感想でした。



最後までご覧頂き、ありがとうございました。<THE END>